霧咲博士が貸してくれた、探索用のヘリコプターに乗り、俺たちは、目標地点の上空に来ていた。
おうおう。敵さん、わんさかいるじゃねーか。
霧咲博士が貸してくれた、探索用のヘリコプターに乗り、俺たちは、目標地点の上空に来ていた。
近くに来ると、敵の多さに驚くわね。
でも、これだけの多さ、どこから湧いてきたのかしら。
じゃあ、俺は遠慮なく行かせてもらうからな。
そう言って、優斗はヘリから飛び降りた。
ちょっと、敵の分析をしてからにしないと!
それは、瑞希に任せたー!
じゃあ、俺もー。
そう言い残して、優斗と信也は灰色の霧の中に消えた。
あの二人。いつも勝手に 動くんだから!
いい? 希ちゃん。チーム戦において、勝手な行動は命取りになる場合もあるの。あなたは、そういう行動はしな…。
私も行きまーす!
希が、勢いよく飛び出す。
あはは…。後で三人まとめて死刑ね。
瑞希、笑顔が怖いわ。
作戦担当って、ほんと、嫌な役よね。
ほら、静香も行ってきなさい。
了解です。
静香がヘリから飛び降りる。
さてと、やるか!
敵の親玉はどこかしらー。
瑞希は手元にあるタブレットを起動して、親玉を捜索し始めた。
地面に降りた優斗は、魔剣を抜き、簡易デバイスモードで敵と交戦していた。
さて、敵のど真ん中に降りてはみたものの、やたらと多いな。
お、珍しく弱気だな。
この辺にいるのは、ただの雑魚でしょう。
ま、まあ…。
そうなんだが…。あれ? 希はまだ上にいるのか?
信也が、雷系の魔導で対応する
さあ…。俺は優斗のすぐ後に来たから、分からん。
静香は魔導で弾を作り出し、近づく敵を確実に仕留める。
ああ、希なら、私の前に降りましたよ?
私は、てっきり、こちらで合流していると思っていたのですが…。
希…。一人でどこ行ってるんだよ。