とりあえず鍵のことは晋也に連絡しておこう。晋也が鍵を見つけてきてくれたら本殿に入ることができるしな。

そういって光輝は携帯で、晋也に連絡をとり始めた。

もしもし。どうしたんだ?光輝。

本殿の鍵が閉まっていてな。本殿の鍵が見つからないんだ。探してみてくれないか?

了解!!鍵を探せばいいんだな?見つかったら連絡するよ。

晋也はそう言って、通話を終了して鍵の探索を開始した。

はぁ・・・。安請け合いしちまったけど。鍵なんてちっちぇー物なんて探して見つかるのかよ・・・。

晋也は愚痴をこぼしながら探索を続けていた。
 そのとき、背後に気配を感じた。

ん?今・・・なんか居たような気がしたけど。気のせいか。まだ夜になってないから鬼は出ないはずだしな・・・。

晋也は背後の気配を気のせいだということにして探索を続けた。

んー。調べられそうな場所はあらかた調べたかな・・・。光輝に調べ終わったことを連絡しよう・・・。

晋也が光輝に携帯で、連絡をしていると今度は背後から足音が聞こえてきた。

こんどは・・・。気のせいじゃ・・・ねぇな。光輝か?有希か?どっきりとかいい加減にしろよ。

背後からの足音は無言でどんどん接近してくる。
 晋也は背後の足音の正体を確認するべく晋也は振り返った。

クソッ!鬼でもなんでも来やがれ!!

晋也が振り返った先には、光輝でもなく有希でもなく鬼でもなく。女性が一人立っているだけだった。

誰だよアンタ・・・。

私の名前は日下部陽奈。フリーライターだよ。君たちが面白そうなことしてたからネタになりそうだと思ったからついてきたんだ。

日下部陽奈と名乗った女性は、手に鍵らしいものを持っていた。

アンタその鍵どうしたんだよ!?

拾ったんだー。そうだ、この鍵あげるから君たちについて行って取材させてもらってもいいかい?

晋也は鍵が喉から手が出るほど欲しい。しかし、取材されるのは嫌だった。
 だが、今はそんな事を言っていられる状況じゃなかった

仕方ない。好きにすればいい。でも命の保証はしねーぞ。

やった!じゃあ鍵はあげるね。これからガンガン取材させてもらうからそのつもりでよろしく!!

鍵が手に入り、さらに俺達に変な仲間が一人加わった。本殿の中にあるものはいったい何なのだろうか?
御神刀は本当に存在するのだろうか?それを確かめるために俺達は本殿の中に入っていくのだった。

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