我頭

七雄は知っているか?

煌炎

七雄だぁ?

そういえば鹿児島にいた際、花蓮さんの家でその話をちらっと聞きましたね。

花蓮

お兄さんたちが倒してくれたあの河巖は七雄とか言ってたわ。

組合員

たったっ倒したぁあ!!??
あの七雄をか!??

我頭

はっは!!!
ただ者ではないと思ったがそこまでとは!!

煌炎

図体だけはデカいやつだったな。

我頭

七雄は今の征夷大将軍が各地方に藩の代わりに置いた、言わば地方を統べるトップ集団のことだ。

花蓮

つまり河巖は九州地方をまとめるトップだったってこと・・・?

我頭

そうだな。
九州地方は妖怪ガラッパの先祖返りをした奴だと聞いている。

つまり、他の地方にもいるということですね。

我頭

その通り。

我頭が言うことには

九州地方 ガラッパ
中国地方 ヤマミサキ
四国地方 七人同行
近畿地方 酒呑童子・茨木童子
中部地方 狐の嫁入り
関東地方 一つ目
東北地方 鎌鼬

この7つの地方を統べる七雄と呼ばれる者達は
各妖怪の先祖返りをしているらしい。

そしてそれぞれが持つ魔具というものが
東京の結界を形成しているようだった。

我頭

つまり、東京に入るにはこいつらを倒し、魔具を破壊しなければならない。

煌炎

ったくクソ親父が・・・面倒じゃねえか。

父君もここまでになるとは想像してなかったでしょう。

花蓮

じゃあ河巖も魔具を所有していたということよね?
何だったんだろう。

もしかすると、あの真っ二つに折れた太刀だったのかもしれませんね。

煌炎

とりあえずおっさん、助かったわ。
ポニー、行くぞ。

だからポニーではただの馬ですって・・・、賽です。

花蓮

あっ、待ってよお兄さんたち!!

幹部

なかなか生意気な奴でしたね。
本当にこのまま行かせて良かったのですか?

組合員

そうっすよ!!
いくら力量がすごくても俺たちが束になってかかれば・・・。

我頭

わからんのか、見逃されたのは私たちの方だ。

組合員

へっ?

あのガキは孤王皇家の現征夷大将軍の実弟だ、という我頭の一言に全員が青ざめたのは言うまでもなかった。

橋を牛耳る筋者の章【結】

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