朝目が覚めた時、僕の口の中に収められていたふわふわで甘いパン。






もとい、パンツ。






パンツは噛めば噛むほど香りを増し、食欲を煽ってくる中毒性。

和田 守男

朝パンツ最高……!!

あっという間にパンツを完食し、部屋を出ると目の前に広がるパンツ畑。






パンツが僕を呼んでいる……。






ああ、女の子の脱ぎたておパンツ最高……。






パンツに身を任せ、僕はダイブした。






パンツ、パンツ、パンツ……。






パンツだいしゅき……。

和田 守男

パンツ……パンツ……

伊村延彦

……こいつ、大丈夫か?

大野信一

絶対大丈夫じゃないよな

とりあえず運んできた保健室で、パンツパンツ連呼する謎の少年。和田守男。







キモくて引いてしまった。

伊村延彦

こいつ、目を覚ますのか? 
気持良さそうに寝すぎてて、起きる気配ないぞ

大野信一

永眠か……

羽島桜

………

早川実

………

大野信一

………

三人の視線が一斉に延彦へ飛んだ。

伊村延彦

………俺が悪いのかよ!?

そりゃね、俺達なにもしてないもん。





3対1で罪のなすりつけ合いを繰り広げるが、延彦は一切自分の罪を認めようとしなかった。

和田 守男

パン……あれ、ここは……ツ

そんなくだらない言い合いは無駄な様だった。






気づけば口論の元凶だったパンツ君が目を覚ましたのだ。






ああ、もうこれで解決でいいかな………。

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