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クルナ〜レヴス間
荒地上空
* * *
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クルナ〜レヴス間
荒地上空
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うぅ……。
少し肌寒くなってきたわね。
でも、休んでなんかいられない。
シーラ様、どう見ても薄着だよなぁ……。
ん?
は
は
は
ハクショーン!
上着を着てください!
シーラ様ぁ!
潜入!
旧アインスターク城
* * *
旧アインスターク城内
* * *
中庭を抜け
城内へと足を踏み入れた
ソルフェージュ様御一行。
吹雪は凌げるものの
冷たい空気があたりを包んでいます。
城内だってのに、全く冷え込んでるぜ。
仕方ないでしょ、ポメラ。
誰も居ない無人城なのに
温かいほうがおかしいってもんさ。
それとも、
ポメラはその手の超常現象が
お好みなのかな?
そうだな。
どこかの誰かさんと
一緒に探検するくらいなら
お化けと行動をともにする方がマシかもな。
……お化け。
クスッ
なに笑ってんだ?
お化けだって。
ポメラも可愛いとこあるじゃない。
う、うるせぇ!
その時です。
!!!
な、なんだよ、ギーズ。
急に顔色変えて……。
い、いや、いいんだ。
き……気になるじゃねえか。
ほんと、気にしないでくれ。
ポメラの左肩に
白い手が乗っていたなんて
口が裂けても言えないから……。
ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!
しかもそれは見ている間に
スーッと消えただなんて。
いやぁぁぁぁ!!
取ってぇぇ!!
とってえあえいぃああぁあ!!!
後にはぐっしょりと濡れた
ポメラの肩当てだけが……。
!#*%7−*あ{¥ヱゐ=!”
安心しろ、ポメラ。
肩に積もっていた雪が
ポメラの熱気で溶けただけだ。
え?
ギーズも大概にせい。
ポメラをあまりからかうでない。
テメェ、ギーズ!
アタシをからかっていたのか!?
えー……。
本当にそう見えたんだよぅ。
まったく。
二人はホント犬猿の仲だな。
先が思いやられる。
早い段階で
パーティーを分けた方がいいな。
気をもむソルフェージュ様は
ここで一計を案じようとしました。
のう、ギー……。
ところが……。
じゃあ、僕はこっちの食堂に用があるから。
……な!?
またあとで。
そう言うとギーズさんは
そそくさとその場をあとにしようとします。
まて、ギーズよ!
どうしたの、ソルフェ?
……わからぬ。
何が?
つい先程まで、お前は我らと共に
城内を探索する腹積もりだったはずだ。
うん。
ところがどうだ。
城内に入った途端、
別行動をするだと!?
いいじゃねぇか、ソルフェ。
アタシはそっちの方が
せいせいするぜ!
別行動に賛成のポメラさん。
ソルフェージュ様が憤る理由が
全くわかりません。
そうもいかんのだ、ポメラ。
答えよ、ギーズ!
なぜ『今』行動を別にするのだ!?
だって、仕方ないじゃない。
僕には僕の目的があるって言ったでしょ。
困り顔のギーズさんに
ソルフェージュ様は問いかけます。
ならば問おう。
この城までのほとんどの道のりは
ギーズのワイルドウィンドに乗ってきた。
うんうん。
そして、この城を閉ざす城門の氷も
ギーズのイフリートによって
溶解した。
そうだね。
つまり、ギーズ。
お前はお前の力だけで
この城の中のお前の目的地まで
到達できるという事になる!
……むむ?
それならば、
なぜ我らと行動を共にするフリをしたのだ!?
あぁぁ!!
ソルフェージュ様の指摘に
沈黙があたりを包みます。
ふぅ。
ホント、僕って信用ないんだな……。
それはあくまで結果の話だよ。
……む。
僕だって全ての障害を最初から
分かっていたら一人で来るさ。
けど、ここは
滅びたと言えど旧魔王城。
何があるかわかったもんじゃないだろ?
ま、まぁそうだな。
3年前もこの城の仕掛けに惑わされて、
結局アインスタークの元へとたどり着けたのは勇だけだったし……。
それに、僕が食堂へ行くのは
ワイルドウィンドとイフリートの
餌を調達するためだよ。
召喚士の僕にとって
彼らはかけがえのない戦力……。
補給は可能な時に
可能なだけすることにしてるんだ。
……。
……そうか。
それがお前の答えか。
そう言うソルフェージュ様。
その言葉にはどこか棘があります。
彼らの補給が終わったら
すぐに追いかけて合流するよ。
どこへ向かえばいい?
……二階の書架にいる。
まぁ、アインスタークが何か書を書き残しているとは考えにくいが……。
わかった。
じゃあ僕は食堂へ行ってくるよ。
ゆっくりでいいからなー!
おや、ポメラの右肩に
血濡れた赤い足が……。
ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!
……と思ったら、
ポメラのキレイな赤い髪だったよ。
ギ・ィ・ズゥゥ!!!
またね!
こうして、
ギーズさんとソルフェージュ様たちは
別行動を取ることになりました。
果たして、
この選択が吉と出るのでしょうか?
それとも……。
えーっと、保存食の干し肉と
燃料の油、油……。
お、あったあった。
さて、二人はもう書架へと着いたかな?
……そして、二人は
手がかりを求めて
書庫の本を手に取る、と。
つづく
【勇者勇の装備】
レベル :19
めいせい :191
ぶき :新品の短剣
よろい :鋼鉄のよろい
かぶと :銀の額当て
たて :なし
どうぐ :野ばらのペンダント
焼豚×2
焼きとり×2
霊薬草×5
淡水ザメの煮凝り
淡水ザメの骨
淡水ザメの牙
黒王の羽
いつもの額当て
王の冠
カジノコイン×2560
緋糸手句の防寒具
なかま :[泉守]ダイ
[もふもふ]もふもふ
[魔導エンジニア]ラムディッシュ
とくぎ :ファイアブレス
トキシックブレス
釣り
カン
介抱
じょうたい:なし
【シーラの装備】
レベル :12
めいせい :230
ぶき :いつもの本
よろい :いつもの服
かぶと :いつもの飾り
たて :なし
どうぐ :やくそう×94
イーサ薬×9
乗船券×4
おみやげ×99
ガラスの破片
なかま :[コボルト]ライル
とくぎ :しょうかん
値切り
冷やかし
虫の知らせ
ディゾネの思い出
じょうたい:なし