イナバイナハ

ん……もう朝……?

イナバイナハ

おはよう、ゆーま。

ゆーま

おはよう、イナハ。

顔を洗って身支度を整え、またいつもと変わらない朝が始まる。

今日は午前から授業だ。ある程度余裕をもっていくのがあたしの流儀だった。

四天王

――。

イナバイナハ

――。

ゆーま

――。

ホワットマン

……。

ホワイト

――。

四天王

――。

イナバイナハ

――!

ゆーま

――!

ホワイト

――。

イナバイナハ

あれ、今日はレンセンパイいないね

ゆーま

ほんとだ。いつも朝来ると、ここで
のんびりネコと遊んでるのに……。

センパイに大事な話があったのだが、いないのでは仕方がない。あたしたちは食堂へ向かった。

イナバイナハ

あれ、ガラガラ。今日休みだったっけ?

ゆーま

平日だし、人がいないはずはないけど。

幸い食事は用意されていたので、いつものメニューをチョイスしてもぐもぐとやる。

イナバイナハ

ふう、食べた食べた。ゆーまは何にする?

ゆーま

ボクは食べなくても大丈夫、ありがと。

イナバイナハ

……うーん、それ前から気になって
たんだけど、もしかして遠慮してない?
懐具合知ってても、それくらいは
余裕あるのも分かるでしょう?

ゆーま

うん。この身体になってから、全然お腹空かないの。食べたくなったらちゃんと言うから、心配しなくてもいいよ。

イナバイナハ

そう。ならいいや。……そういえば昨日も勝手に元に戻ったんだった、忘れてた!

ゆーま

あはっ。

その時、構内放送が流れた。

――二年の因幡稲葉さん。学長室まで お越しください。繰り返します――。

イナバイナハ

ん? なんだろ、あたし何かやったっけ?

ゆーま

わかんない。とにかく行こうか。

真白パパ

やあ、いきなり呼び出して
しまってすまないね。

……。

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