ハル＝ビエント（１７）

　仲間達と共に訓練し、和を尊ぶ本編の主人公。アホで周囲を驚かせる事は珍しくないが、前向きでがむしゃらな姿は、周りを無理矢理にでも巻き込んで明るくする。様々な目的を持ちディープスに来ているが、エノクとの再会を訓練場で果たした。
　基礎体力は高く頑丈さは誰にも負けない。剣術はまだまだだが、エノクにその非凡な才能を見出されている。刀固有の剣術が無い事に驚き、エノクと真剣を交えた時に「将来何かを切り開く人になる」と言われた。
　メナとの一時の別れを惜しみ涙を流したが、再会を固く約束した。

メナ＝マリオン（１７）

　ハルとエノクと一緒に行った鍛冶屋で、母と思わしき人物の情報を得る。それをきっかけに自分も刀を使いたいと心に決め、エノクに訓練を申し出る。一人だけ刻弾の講義に呼ばれず、その理由はＥコアが身体に馴染んでいないからとの事。このおかげでハル達と訓練場を出るタイミングがずれて別行動することになった。
　身体能力は相対的に低い。

ベルゼビュート・ユフィール（１８）

　妹の難病を治す方法をリーベに聞くが、現在はないとはっきり否定される。それを見ていたハルに故郷に帰るのではないかと勘繰られ一悶着あった。人の潜在能力に希望を見出し冒険者を続ける事に。
　情報分析力は高く器用で敏捷値も高い。

リュウ＝ベインスターツオルタネイト（２２）

　ハルの仲間では一番大人でのんびり屋。厳しいキャロウェイに訓練を申し込み、連日ボコボコにされている。
　刻弾を操る才能が高く結晶師にならないかとリーベやニグに誘いを受ける。冷静で、身体能力も高くパーティリーダーとしての適正が高い。

アデリシア＝ブライトマン（１６）

　ハル達と同じタイミングで訓練場に来た。聖ユデア教会の導師になるのが目的。その資格となる聖ユデアに伝わる奇跡の指輪を扱う為、ディープスでの迷宮探索が必要との事。非力で戦闘には向かないが、医療技術が高く、後方サポートが適任。
　誠実で前向き。おっとりしていてよく食べる。

ジュピター＝スカーレット（１８）

　有名剣士の祖父から鍛えられた剣の腕は確かで、自主練習ではハルにかすられもしないほど。スピードと技のキレを活かした剣術はかなりのもので長剣を使い前線で戦うのが適任。
　ハルとは歳も近く、一緒に行動する機会が多い。

ダナン＝クローバー（１９）

　本来馬鹿だが、ハルが馬鹿すぎるので目立たない馬鹿。大食漢で力自慢では負けた事がなく、一緒にいると心強い仲間。ハルとジュピターからは『旦那』と呼ばれている。

タラト（推定１８）

　ハル達と同時期にディープスに来た野生児。片言で話す。戦う事を純粋に好み、場長とも拳を交えている。シャセツの攻撃をまともに受け立ち上がるタフネスと、受けた攻撃を吸収し学習する能力は高い。

シャセツ＝シュバード（２１）

　人を遠ざけていたがハルに纏わりつかれ、僅かにだが心を開き名乗る。戦闘能力の適正チェックでトップの成績を修めるも耐久力のみハルに劣る。
　場長への挑戦に果敢に挑むが、タラトと共に全く歯が立たなかった。

エノク＝ウィーグラフ（２４）

　訓練場へ師匠であるキャロウェイに面会に来たおりにハルと再会する。教官に嫌われたハルに訓練申し出られそれを受ける。同日から、メナにも訓練を施すことになり親身になって剣術を教えた。ハルには、凡人にはない才能を感じており、それに嫉妬するが故に真剣での勝負を申し出た。

鍛冶屋のオヤジ（年齢不詳）

　女の顔は忘れないエロオヤジ。１５年程前、メナとそっくりの女性を見ていたらしく、詳細をメナに伝える。

リア＝ミストラン（２５）

　武器全般を担当する訓練場の教官。超せっかちで軽い人。ハルを気に入ってる。

髭の教官（年齢不詳）

　戦闘能力の適性チェックを担当する教官。話が長く説明をちゃんと聞かないと怒る。盛り上がると、『適性チェックにおける湖畔の如き静かなる心構えと事前準備に対する注意事項を受ける精神姿勢との関係性を深く掘り下げる為の日常における道徳について』という話を簡単にしてくれる。

刀の教官（年齢不詳）

　ハルが剣術を教えてもらおうとした教官。全くやる気がなく、訓練生に器具等だけで行う基礎体力コースばかりをさせる。適当に言った無茶苦茶な回数の訓練をこなしたハルを見て心打たれそうになったが、度を超したハルの成長ぶりにドン引きして冷めきった。キャロウェイをパイセンと呼び、彼なりに慕っている。給料を使いカジノで地道に増やしている。

アルマーニ・キャロウェイ（３８）

　武器担当の教官。超毒舌。普通の人はまず近寄らない。リュウが訓練を申し出てきたので、毎日ボコボコにしている。エノクの師匠らしく、後輩である刀の教官に「てめぇと違って出来た弟子」と語っていた。

ニグ＝ニルヴァーナ（２６）

　結晶師として優秀な男。重要な仕事を任されている。
　訓練場裏ルールの一つ、『夜の食堂の隠し訓練』の主催者。チキンカクテルレースの猛者で、以前の地獄四天王筆頭。その情報がハル達に漏れるが、誰にも聞いてもらえなかった。

リーベ＝マイデアルタ（４０）

　訓練場の結晶師を束ねる結晶師長。刻弾についてハル達に詳しく説明し実践した。知識は多岐にわたり、冷静沈着で常識人。
　訓練場裏ルール『食堂の特別メニュー』はこの人の誕生日に、スペシャルケーキが振舞われるとの事。

場長（本名・年齢不詳）

　訓練場の長にして、シャセツ・タラトを手玉にとる達人。訓練場裏ルール『場長への挑戦はいつでもいい』で挑戦者を募っている。エンゲージ・コアに対する知識はからきしで、己の肉体だけを信じている。農作業が趣味で食べ物を粗末にすると、鉄拳による制裁を受ける。リーベの祖父。

ニック（１９）

　メナと同じ日に刻弾の講義を受けた人物。ツバキとは幼馴染で、尻に敷かれているが本人にその自覚はない。

ツバキ（１９）

　ニックの幼馴染。メナととても馬が合い、初見から仲良くなった。努力家で行動的。

地獄四天王（筆頭）（年齢不詳）

　地獄四天王筆頭でチキンカクテルレースの猛者。客の挑戦は仕事そっちのけで全部受ける酒場で働くコック。むしろ、チキンカクテルレースをしたい為に、コックになった。

地獄四天王（新米）（年齢不詳）

　覚醒したハルの『鬼祭り』に敗れる。数合わせのコック。実は無理矢理させられて辟易としている。現在次の職を探しているが見つかっていない。

地獄四天王（パート）（年齢不詳）

　覚醒したハルの『レイマールの黒いハゲ頭』に敗れる。若者が楽しんでるゲームに興味をもっているがルールすら把握していない。最近それらしいセリフを言うのにハマっている。

地獄四天王(鎧を着た御者)(年齢不詳)

　酒場で飲む時はレース場の近くのテーブルで飲んでいる御者。以前（第２３話）ハルを跳ね飛ばしておきながら、捨て台詞を吐いた張本人。実は寂しがり屋で、ワイワイ騒ぎたいのでこの役目を買ってでている。

ヘルクィーン（ミリーナ）（２０）

　ゴミみたいな演出で現れた地獄四天王を統べる者。実はチキンカクテルレースの経験はなく、対ハル戦が初陣。覚醒したハルに、誇りを賭けた勝負で勝っている。どうやらレースリーダーを最近引き継いだらしい……。

リオ・フィンクス（２５）

　夜の食堂の隠し訓練・チキンカクテルレースの時、ハルとジュピターと出会う。
　ハル達と同日に訓練場を出る事になった。ルーキー支援制度により強制的にパーティに組み込まれた。

シャイン＝ウェザード（１７）

　フィンクスと一緒に夜の隠し訓練に参加した。レースが金になると思っていたがそうではなく、一気に冷めていた。
ハル達と同日に訓練場を出る事になった。

ロココ＝ベークリュー（１５）

　ルーキー支援制度で、ハル達と同じパーティになった。もじもじとしていて女の子に間違えられるがれっきとした男。
　結晶を扱う能力は誰よりも高いとリーベに紹介された。