経丸達は今霜河の城の前にいる、城にはたくさんの兵が警備をしている。
こんなにたくさん兵がいると忍び込むのも大変そうだ、とにかく音をたてないようにしなきゃと経丸は思いこそこそ音をたてないように城に忍び込もうとした。

片倉

殿、こういった兵の数が多い場合はこそこそ忍び込むと怪しまれますから。堂々と入っていってこの城の兵になりきった方がいいですよ、兵が多いと人の把握が完全にできないので。

経丸

そうか、片倉ナイス判断。

よし皆通るぞと経丸は目で合図をした。
皆は合図を見て頷いた。

稲荷

あっー。

士郎

どうした稲荷。

この声で皆に緊張が走る。

稲荷

あの穴の中からタヌキがでてきた。

士郎

あほか!この大事な時に。

経丸

士郎おまえら静かにしろ。

士郎

すみません。

士郎

まったくあいつのせいで俺が怒られたよ。

門番

何をやっとるお前は。

士郎

あ゛ぁ

士郎はいきなり後ろから怒鳴られたことにイラっとしながら振り向いた。すると怖い顔の門番が立っていた。

士郎

まずい。

と思い辺りを見渡した。士郎と稲荷以外は、皆うまく隠れられた。

士郎

ヤバイ、俺と稲荷を置いて逃げるなよな皆。

士郎はいきなり脂汗が出た。

士郎

稲荷はあてにならない、俺がなんとかしないとなんかいい方法はないか。

士郎は頭の中で考えを巡らせた。どんどん追い込まれていくが士郎は追い込まれれば追い込まれるほど強い。

士郎はパッとひらめいた。

士郎

えっとですね人質の見張りを代わってこいって言われたんですけど、僕最近入った者なんでこのお城でかいので道に迷って外に出てしまってすみませんが人質の場所まで教えてくださいませんか。

門番

おーそうかそうかそれじゃあなぁ教えてやるよ。

士郎

ありがとうございます。

稲荷

ナイス師匠

門番

ナイス?

士郎

なんでもありません。

士郎

このバカ。

士郎は稲荷の足を踏んだ。

稲荷

いってぇ

士郎と稲荷は男について行った。

門番

ここだ。

案内された場所にはひのが鎖で繋がれていた。

門番

じゃあよろしく頼むよ。

と言って男は去って行った。

その瞬間皆が集まってきた。

経丸

よくやった、士郎。

稲荷

これはずれません。

経丸

早くしろ急げ。

ひのはビックリし、そして小さな声で

ひの

皆さんなぜ来たのですか。

経丸

ひのお主を助けたいからだ。

ひの

皆さんに迷惑かかるんでおやめください。

と言っていたが誰も聞く耳もたなかった。

門番

おいどうした、すごい音したが。あっーお前何してんだ、人質をどうするつもりだ。

士郎

いやぁ、この人質トイレに行きたがっていたので行かせてあげようと思いまして。

門番

お主、カギもらってなかったのか?

士郎

いやぁーもらうの忘れてました。

門番

全くお主は、そんなにうっかりしていてよく採用されたな。

士郎

いやぁそれほどでも。

門番

褒めてねぇよ。

経丸達はよくあんなに言葉を思いつくなぁと感心しながら草影から見ていた。

門番

あっ殿。

霜河

お、ご苦労様。

門番

ありがたきお言葉。

霜河

ところでお主、横の男はなんだ。

士郎

殿何をおっしゃられているのですか、殿が見張りを頼んだものではないですか。

霜河

いやぁ俺そんな奴知らないし知らない奴に人質の見張りなど頼まないぞ。お前勝手に連れて来たのか人質の見張りという大切な仕事場に。

稲荷

そうですよ。先輩。

門番

いや、こんな奴知りません。私は連れてきておりません。やはり殿がつれてこられたんでは。

士郎

そうですよ殿、自分を雇ったことを忘れたんですか。まぁこんなにもたくさんの家来がいますから忘れても仕方ないですよ。

霜河

いやぁ、おかしいな。まっいいか。

士郎はホッとした。その時だった。

伊原

殿、この伊原さっきからこやつの話を聞いておりましたがこやつ言ってることがコロコロ変わっておりました。こやつは霜河の者ではありません。

霜河

おまえ何者だ。

士郎

やばい、ばれた。

士郎

もうばれたのだからもはやここまでだ。

士郎は覚悟を決めた。

伊原

殿、ひのがいなくなっております。

霜河

なるほど、お前は天羽の人間だな、なぁここで取引しようじゃないか、お前が仲間の居場所を教えれば命は助ける。教えなければこの場で首をはねる、さぁどうする?

経丸達は上から様子を見ていた。

このままでは士郎が危ないどうやって助けよう。

凜は策を必死に考えてる。

士郎

ならばこの首をこの場ではねろ、くそダヌキが。

この瞬間凜は士郎を助ける方法を思いついた。

経丸

片倉離せ。

片倉

殿なりませぬ。

経丸

士郎を見捨てる気か我が行かずにどうする。

片倉は困っていた。

殿、いい策を思いつきました。ここは私に行かせてください。

片倉

小鹿殿に何かあっては困ります。私が行きましょう。

片倉さん、私に任せてください。大丈夫ですから。

片倉は凜の目を見て彼女ならできると思い

片倉

わかりました。殿ここは小鹿殿に任せましょう。

経丸

しかし。

必ずや士郎を無事救出してみせます。なので殿達はお逃げください。

経丸は自分の力のなさが悔しくて仕方なかったが自分とは違い自信に満ち溢れている目をしている凜に託すしかないと思い

経丸

わかった、必ず無事に我の元に帰ってこいよ

経丸は凜を抱きしめた。

凜は塀を降りて士郎の所へ向かった。

霜河

なんだお前は。

士郎

凜ねぇちゃん。

助けにきたよ士郎。

霜河

はっはっはっ、助けに来ただと。こいつ1人おいて逃げればよいものをわざわざ捕まりに来て。

士郎達は絶体絶命だった。しかし凜には策があった。
凜は士郎に耳打ちした。士郎はこくっと頷いた。
凜は敵が襲いかかろうとした時空に向かって思いっきりお金を投げた。敵は一斉に空を見た、そのすきに士郎達は先程タヌキが出入りしていた穴の中に逃げて行った。

霜河

奴らはどこへ消えた。

伊原

おそらくこの穴の中でしょう。

霜河

チキショー、逃がしてしまったか。

伊原

殿、まだ追いつけますよ。

霜河

何!!

伊原

私はこの穴の出口を知っております、先回りしましょう。

霜河

さすが伊原、皆の者追うぞー。

モブ

おーおー。

果たして経丸達は逃げ切ることができるのだろうか。

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