片倉

殿、その方はどなたですか。

今日から天羽家にお世話になります、長胤寺(ちょういんじ)から来ました小鹿凜でございます。片倉様よろしゅうお願いします。

片倉は凜の挨拶を聞いて

片倉

これは礼儀正しくて上品で優秀そうな人ですな、殿この方なら我らの力になってくださると思います。

士郎

ちょっと待てよ、俺の時とはずいぶん態度ちげぇじゃねぇかー。

片倉

では殿、私はこのへんで

士郎

あっ逃げたな。殿、俺もちょっと外出てくる。

士郎は城の外を歩きながら

士郎

ちぇっ、なんだなんだ片倉のさっきの態度は

イライラしていた士郎にゴーンと石が士郎の頭に当たった。

士郎

いってぇなぁ、誰だこの野郎。

士郎は辺りを見回した、そして

士郎

あっなんだあれは。

子供たちが赤色の旗の軍と白色の旗の軍が川を挟んで石を投げあっていた。

赤軍

退却だぁー。

赤色の軍が逃げ始めた。

白軍

おい、1人逃げ遅れた奴がいるぞ捉えて捕虜にしろ。

白色の旗の軍が赤色の旗の逃げ遅れた奴のところに向かって行ってよってたかって殴り始めた。

白軍

あっこいついいもん持ってるじゃん。

殴ってた者の1人が、逃げ遅れた者のネックレスを取りあげた。

稲荷

それは大事な物なんだよ取らないでよ。

白軍

よし、これ持って帰ろうぜ。

稲荷

ねぇかえしてよ。

捕虜は必死に叫ぶ

その姿を見て士郎は昔の自分を見ているみたいだった。そして士郎はびびりながらも

士郎

気持ちー気持ちー

叫びながら向かっていった。

士郎

我こそは外岡士郎。こんなちびっ子1人に四人でかかるなど卑怯千万助太刀いたぁーす。

白軍

なんだおまえは。

士郎

気持ちー気持ちー。

叫びながら思いっきり棒切れでネックレスを取り上げた奴の頭を殴った。その瞬間ネックレスは地面に落ちた。士郎はすかさず取ってお腹に入れてその場で丸くなった。殴られた奴らは士郎を殴り始めた。

白軍

てめぇー、ふざけんじゃねぇぞこの野郎、早く出せ。

士郎は顔や背中を思いっきり蹴られたりした。士郎は

士郎

気持ちー気持ちー

叫びながら耐えていた。

稲荷

こんなにも俺の為に戦ってくれる人は今までいなかった。このままじゃこの人死んじゃう、勇気を出せ戦うんだ。

稲荷

うわぁぁぁl

思いっきり飛びかかった。

白軍

捕虜の分際で。

捕虜は思いっきりぶん殴られるがそれでも立ち上がるが士郎と捕虜に限界がきていた。

????

やばい、これ以上はもう無理だぜ。

????

わっはっはっは

白軍

だれだ!

士郎

お前達は!

デモン

我らは

ぎゅーた

風のように速い風神、ぎゅーた。

ぎょーた

雷のように光り輝く雷神、ぎょーた。

デモン

天からこの世を支配する。天神にして長作の番長。デモン

ぎゅーた

三人

ぎょーた

揃って

デモン

三神

三人は決めポーズをした。

士郎

おい。お前らナイス。

デモン

何がナイスだ。俺らはお前がいじめられてボコボコにされた顔を拝みに来たんだぞ。

白軍

って、てめえら上でごちゃごちゃうっせぇんだよ。

三人は足元をみて

デモン

ゲッ。

白軍

てめえらー殺す。

デモン

何で俺らにとばっちりー

三神達は逃げ出した。

士郎と捕虜はそれを見て笑った。

士郎

これお前の大切な物だろ。

士郎はネックレスを渡した。

稲荷

ありがとうございます。

士郎

男なら泣くな、じゃあな。

士郎

ここでかっこよく去るのがヒーローだな。

士郎は立ち去ろうとした。

稲荷

僕の名前は稲荷。僕をあなた様の弟子にしてください。

士郎

俺の弟子になりたい!?

稲荷

あなた様は僕にとって英雄です。だから弟子にしてください。

士郎

俺の名は外岡士郎だ。俺は稲荷を弟子にはしない。けど、友達になろうよ。

士郎は稲荷に手を差し伸べた。

稲荷

師匠ー。

稲荷は士郎に抱き着いた。

士郎

だから弟子にしないって。おい稲荷、俺の服で鼻水ふくなぁー

彼らはぼこぼこにされたのになぜか勝者のような輝かしい笑顔だった。

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