* * *
ラムディッシュ邸前
* * *
* * *
ラムディッシュ邸前
* * *
それでは、全身の力を抜いて……。
特に、顔の力を意識して抜いてください。
……。
……。
ダイさんを囲むように横になった
勇者様とラムディッシュさん。
エレザさんの言うとおりに
全身を弛緩させていきます。
いいですね……。
そのままリラックスしてください……。
Lie ze delta loe...
Alma goza tselre....
Nennen collorio...
O'collorio...
スヤァ……
すぅ……
エレザさんの詠唱に誘われ
二人は眠りについていきます。
忘却の彼方
……ううん
混濁した意識の中から
勇者様はゆっくりと目を覚まします。
ここが……ダイの夢の中?
勇者様の目の前には、
鬱蒼とした森が広がっていました。
んー?
ふと、勇者様は
あたりを見回します。
ラムディッシュさんがいない……。
別の場所に行ったのかな……。
ラムディッシュさーん……。
悪夢の主に悟られぬよう、
勇者様は息を殺して
ラムディッシュさんを呼びます。
と、その時でした。
!!
茂みの向こうで
何かが動いた音がしました。
誰だ?
ラムディッシュさんか?
いや、夢魔の可能性もある……。
慎重に行こう。
勇者様は音のした方の
様子をうかがいます。
すると……
うわっ
突然現れた人影に、
とっさに口をふさぐ勇者様。
みるとそれは、一人の女の子でした。
……。
……君……は?
しっ!
問いかける勇者様の口に
指を当てる女の子。
すぐさま勇者様は口をつぐみ
夢魔の事を思い出します。
静かに。
気づかれちゃう。
そうだった、目立たないようにしないと。
女の子に諭され、
勇者様は声を殺して話します。
それにしても、この娘は誰だろう……。
俺はこの娘を知っている気がする。
首をひねる勇者様。
いくら思い出そうとしても
目の前の女の子のことを
勇者様は思い出せません。
こっちよ。
うん。
勇者様は女の子に手招きされ、
茂みの中を進みます。
どうしても思い出せないけど、
なぜだろう?
この娘の言葉は信じたくなる。
この娘にあとについて行きたくなる。
しかし、勇者様は
その理由がわからないままでした。
茂みを抜けた先には
湖が広がっていました。
ほら、あれを見て。
女の子が指差した先には
人影が3つ……
あ……あれは……。
……!!!
……!…!
……。
ダイに、ガラさんに……ラムディッシュさん?
遠巻きの三人は
言い争いをしているようです。
何をやってるんだ?
しかし、あまりに遠くて聞こえません。
すると女の子が手招きして言いました。
こっちに来て。
もう少し近づけるわ。
うん。
女の子に言われるがまま勇者様は
茂みに隠れながら
三人の近くへ回り込みます。
ここなら聞こえるわ。
ありがとう。
一体、何を言い争いしているんだ?
やめろー!
ラムディッシュ!
縄をほどけー!!
ぐふっ……。
ったく、いっつもケチケチしやがって。
泉の水くらい、いくら取ったっていいだろうが。
勇者様は三人に近づいてみて
初めてわかりました。
どうやら、ダイさんとガラさんは
縄で縛られて身動きがとれないようです。
……。
フン、何も言えないくらいに
弱ってきたみたいだな。
ホラよ、オマエさんの大好きな泉の水だ。
たんと飲めよ。
毒入りのだけどな。
やめろー!!
ラムディッシュのバカー!!!
ひどい!
何故こんなことに!?
とにかく、
ラムディッシュさんを止めないと。
待って、アレを見て!
女の子はダイさんの背後を指差します。
するとそこに新しい人影が現れました。
え……あれって……
てめぇ!やめろ!
何だ、テメェは!?
ラ……!
ラムディッシュが二人!?
ダイさんの夢の中に現れた
二人のラムディッシュさん。
一体どういうことでしょうか?
そして、悪夢の主はどこにいるのでしょうか?
つづく
【勇者勇の装備】
レベル :18
めいせい :191
ぶき :新品の短剣
よろい :鋼鉄のよろい
かぶと :銀の額当て
たて :なし
どうぐ :野ばらのペンダント
焼豚×2
焼きとり×2
霊薬草×5
淡水ザメの煮凝り
淡水ザメの骨
淡水ザメの牙
黒王の羽
いつもの額当て
王の冠
カジノコイン×2560
緋糸手句の防寒具
なかま :泉守ダイ
もふもふ
とくぎ :ファイアブレス
トキシックブレス
釣り
カン
介抱
じょうたい:消えた思い出
【シーラの装備】
レベル :11
めいせい :230
ぶき :いつもの本
よろい :いつもの服
かぶと :いつもの飾り
たて :なし
どうぐ :やくそう×94
イーサ薬×9
乗船券×4
おみやげ×99
ガラスの破片
なかま :コボルト
とくぎ :しょうかん
値切り
冷やかし
虫の知らせ
ディゾネの思い出
じょうたい:パーティー離脱、疲労(?)