テストが行われた翌日。




テスト採点日で学校は休みになったが、僕はテスト前日からの一睡もしない反動が一気に回って来て、その日は一日熟睡した。





どのくらい熟睡したかというと…





妹の美智留が一生懸命お兄ちゃん起きてお兄ちゃん起きてと連呼していたのを子守歌と錯覚しなが夢に落ちるほど、





美智留がもう知らないと言って、プイプイしながら頬を膨らませていたのを、ツンデレ妹だと錯覚してしまうほど、





そんな事を言いつつ、美智留も俺のベットに入って、一緒に寝るという錯覚をするほど、





俺はとにかく眠かった。





結局、目を覚ましたのは夕日が西の空へさようならする時間帯だった。





そして、美智留も珍しい事にその日は一日中ぼーっとしていたらしく、俺がリビングに行く頃もまだやっていた。





珍しいこともあるもんだ。

やばい、やっちゃった~!!

兄さんと一緒にお昼寝しちゃったよぉぉ!!

夕方四時を少し回った時間帯。





私は急いで飛び起きて、やらなきゃいけない事を超特急でこなした。





それでも、夕食を作る所までは手が回らず爆死した。

大野美智留

なにやってるの
私~

結局、その日は兄さんと二人で外食しに行った。





こんな日も…悪くないかな?





でも、もう二度とそんな失敗は犯さないようにしようと心に強く誓った。

兄さんに真実を察されないように。

第15話 この素晴らしいお昼寝に熟睡を!!

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