目の下に隈を作って叫んだ。
ルール4が実証されてから丸2日間家に缶詰状態で、あるホームページを作成していた。
それはDead Shadowを使った商売を始めるためのモノだった。
売り文句は「あなたの不要になったモノと記憶を消しましょう。」にした。
値段はモノ一個につき一万円(前払い)。
SNSにこのホームページの告知をしたが、みんなバカにして信じない。
そんな中、一通のメッセージが届いた。
出来た!!
目の下に隈を作って叫んだ。
ルール4が実証されてから丸2日間家に缶詰状態で、あるホームページを作成していた。
それはDead Shadowを使った商売を始めるためのモノだった。
売り文句は「あなたの不要になったモノと記憶を消しましょう。」にした。
値段はモノ一個につき一万円(前払い)。
SNSにこのホームページの告知をしたが、みんなバカにして信じない。
そんな中、一通のメッセージが届いた。
本当に記憶を消せるんですか?私は、婚約までした彼に振られてしまって、手元に婚約指輪だけが残っているんです。婚約していた記憶を消してください。メッセージお待ちしています。
俺は始めての依頼に嬉しくなりすぐにメッセージを返す。
相談の結果明日7/10の13時に渋谷駅前で待ち合わせることになった。
当日、女性は話していた通り白いシャツに紺色のスカートで現れた。
そのままカフェで話す事に。
席に座るやいなや女性は話し始めた。
初めまして渡辺あゆみと言います
影山優介です
これが例の婚約指輪なのですが
早速話していた指輪を出してきた。
大丈夫です!任せてください!
なぜかココロの底から自信が湧いてきた。
そして渡辺さんとしばらく話し、しっかり前払いで一万円もいただけた。
さぁここからが本番だ。
指輪を預かり渡辺さんに少々席を外してもらい影に
Dead Shadowを垂らす。
彼女が戻ってきたタイミングで指輪を返す。
その数日後連絡してもらうように伝えた。
記憶が消えているか確かめるためだ。
数日後約束通り連絡が入った。
この間は記憶を消していただき、ありがとうございます。どんな記憶だったかは覚えていませんがスッキリしています。感謝しています。ちなみにSNSでこの事を宣伝してもいいでしょうか?
俺は、このチャンスを逃すわけにはいかないと思い「よろしくお願いします。」と伝えた。
それからと言うもの何人もの依頼者が現れた。
依頼者内容は、捨てたい大型家電を消して欲しいと言う主婦、ペットが亡くなった後に残ったケージを消して欲しいと言う老人、大金をはたいて買ったブランド時計がニセモノで友人にバカにされたのでその時計を消して欲しいと言う若い男性など様々だった。
俺は、週に約十万円程度稼いでいる。
これはいい商売だと改めて感じた。
ふと気になりDead Shadowの残りを確認。
結構減り始めていた。
そんな時にある依頼が舞い込んだ。
僕は、双子の弟として産まれたのですが、いつも日に当たるのは兄ばかり。兄は多才で基本的にどんなことでもできてしまいます。僕は何もできなくてとても悔しいんです。兄が光を浴びて僕は影に隠れたばかりなんです。なので・・・兄を消してください。よろしくお願いします。
俺は、この男性の依頼を受けることにした。
あれを人間に使用できるのだから。