2025年4月12日(土)
11:05 AM
2025年4月12日(土)
11:05 AM
カンダ ツグオ
重量オーバー
イジュウイン……?
カンダ……?
んー……。
……まさか。
2025年4月12日(土)
11:15 AM
♪
ずいぶんと行儀の悪そうな爪だな。
先輩の口の悪さほどじゃありませんよー。
まあいいさ、スタッフじゃないなら遠慮はいらないよな。
そんなー、遠慮だなんて―。
全力で来たほうがいいですよー?
!!
ね?
……早い。
どんどん行きまーす。
ネズミをいたぶる猫のきもちですー。
……くっ……寸出で躱すのが精一杯だ。
おおっと、子猫ちゃんは
そちらでしたね。
ヴァニラキャンディこと
ヴァニシングキャット先輩。
ギリッ!
この状況でフタツナを呼ぶ事が、
どういう事か
わかってんだろうな?
新入りさんよ。
どちらかが死ぬ、ですよね。
あ、生け捕りでしたっけ?
あぁ……。
白い肌に赤い血筋……。
キレイですよねー。
でも、そのキレイな肌を傷つけるのは、ちょっと勿体無いですけどねー。
かすり傷で満足するとは、
クシナダも落ちたもんだな。
ピク
先輩が抜けてから約5年。
クシナダは科学技術に力を入れてきました。
その技術の粋を集めたのが私です。
もはやクシナダは、潜在能力に頼るだけの旧来の組織ではありません!
それを今!
ここで証明するのです!
くっ…
時代遅れの先輩では
私には勝てませんよ―。
えへへー。
そうかい。
じゃあ、その最先端の技術で……
アタシを捉えるんだな。
そんな帽子でどうする気ですかねー。
ニヤッ
あー、いない!
消えたー。
ガシッ!
くっ…チョークスリーパー……
実に古典的……ですねー……。
このまま折る。
\ぐるん!/
でもそれが通用するのは
人間だけですかねー。
首が180°ねじれた!?
アンドロイドか!
チェックメイトー!
手甲鉤を相手に近接攻撃とは不用心ですねー。
あれ?
HNW-04……
この近距離でも空蝉ですかー……。
さすが、
消える猫《ヴァニシングキャット》
後頭部がお留守すぎだ。
ここにも……
ヨウシャナイデスネー
プシュー
未熟なアンドロイドは
依頼を忠実にこなせるようになってから来るんだな。
ザザ……
ザザザザ……
……ん?
……あーあー……
もしもーし…。
もしかしてぇ、
アイはやられちゃったのかなぁ?
残念残念。
!!!
アイ……。
こいつはもしかして
話に聞いてた量産型の捨て駒か?
そこにいるのはぁ、
ヴァニラキャンディだろ?
残念だったが、
オマエさんは何も掴めんよ。
プ
しまった!!
追っ手が来るまでに逃げられるとぉいいなぁ?
催眠……ガス…か…
……あばよっと。
くっ……意識が……
ツー……。
ひゅーい……。
まーさか、本人が出てくるとは
思ってもいなかったぜ。
まぁ、直接手を下すのは
俺の仕事じゃねぇし、
ここは一旦もう一人を処理して
『お母さん』に報告だ。
ぴく
何故オマエがここにいる?
な……なぜって、
命令さ、『お母さん』の……。
ならば、オマエの仕事は諜報だろ?
ヒュージイヤーさんよ。
そ…そうだよ。
だからその俺の頭に押し付けてる
物騒なもんをしまってくれよ。
あと、頼むから、
俺のフタツナを口にしないでくれよ。
貴重なCLN-AIを潰してまで、
なぜヴァニラキャンディに執着した?
生態データ照合までで良かったはずだ。
ヴァニラキャンディの件は
お頭の意志だろーよ?
それは全エージェントの
意志と同じじゃねぇか。
まさか、CLN-AIを
潰されるとは思ってなかったが……。
お頭の意志は
『俺の前に引っ張り出せ』
そして、
『その血をすべて抜け』だ。
余計な血抜きを
するんじゃない。
わ……悪かったよ。
使えないメンバーは、
独断で消して構わない。
それが組織の掟だったな。
お、おい、ウソだろ?
やめてくれよ、ブラ……
甘えた考えのヤツは
組織を破滅に導く。
それはお頭の腹違いの兄弟とて
同じだ。
お、おい、ウソだろ?
やめてくれよ、ブラ……
パァンッ!
プッ!
ふぅ
……ふん。
クシナダ様と血を分けた兄弟と言っても
所詮この程度。
優秀に育つかは
『お母さん』次第だよな。
まあいい。ブラボーフェスティバルのオセロは黒だったわけだ。
それに……
思わぬ収穫もあったしな。
ふふふ
くくく
はーっはっはっは……
……みてろ。
モブ≠ボス
つづく