2025年4月11日(金)
8:25 AM










とある日の朝の学校。


























露江

!!

八重桜子

皆様、ご機嫌麗しゅう。

露江

ひぃぃ……
来たぁぁ

八重桜子

あら、鏡野さん。
昨晩は楽しかったわ。
まさかカラオケが
あんなに楽しいものでしたなんて。

露江

そ、そりゃどうも。

八重桜子

よろしかったら、
今晩もいかがかしら?

露江

うへぇ、勘弁してくれよぉ〜








学人

カリカリカリ……

学人

……む!

学人

先生が来るまでは宿題をやらんかい!

肝田

マナビヤ、家で宿題やらないなんて……ワルだな……。










優一

おはよう、住吉さん。

!!

ぷい。

優一

優一

……まぁ、仕方ないか。
関わるなって言われたのは
間違いないんだし。





……。

おい、大林。

優一

!!

優一

な、な、な、なに?
住吉さん。

明日、土曜だよな。

優一

そ、そ、そ、そうだね!
住吉さんって
お休みの日何しているの?

アタシの事はいい。

優一

あ、ゴメン……

明日、ヒマか?

優一

!!!

優一

うん!うん!うん!
ヒマヒマヒマ!
何があってもヒマ。

そうか、良かったな。

優一

え……?

優一

……それだけ?

優一

がっくり。

スゥ

優一

え?

プイッ

優一

この紙、何か書いてある。



























  明日10月22日 午前10:30

  前伊集区4丁目の
  スクランブル交差点前にて待つ。


  決して遅れるべからず。
  決して他言するべからず。





















優一

えぇぇ……

優一

住吉さん。
これって、もしかして
……デー……

キッ……!

優一

ゴメンナサイ











































2025年4月12日(土)
10:00 AM


















優一

早く来すぎちゃったかなぁ……。

優一

まさか、こんな展開になるなんて……。










優一

まるで、夢みたい!

お、転校生じゃないか!
偶然だのう。

優一

え!










優一

マナビヤくん!

学人

よぉ。

優一

マナビヤくんこそ、
なんでここに?

学人

俺か?

学人

俺はここで行き交う人々の
群れを眺めて
動体視力の特訓じゃ。

優一

へ、へぇ……。

八重桜子

あら、大林さん?

露江

お?

優一

あ……。
こんどは伊集院さんに鏡野さん。
二人はどうしたの?

肝田

あの、僕も……

優一

あ、肝田くん。
二人の影にいて気づかなかったよ。

八重桜子

さっきまでカラオケに
行ってましたの。

露江

2日連続オールだぜぇ。

優一

す、すごいね。
肝田くんも?

肝田

あ…あの……

露江

ヤツは下僕。

八重桜子

鏡野さんの下僕なら、
私にとっても下僕ですの。

肝田

これも、
肝田帝国のため
肝田帝国のため
肝田帝国のため……

優一

へぇ……。
でも、この辺にカラオケってあったっけ?

八重桜子

あら、ありませんわよ。

優一

え?じゃあなんでここに?

八重桜子

ここが私の家ですから。








































露江

なんか泊まり込みで
今晩もカラオケに行く事になってる

肝田

……僕も。

優一

な……、なんか大変だね。















優一

しっかし、困ったぞ……。

優一

他言するなって言われてるのに、
こんなに知り合いだらけじゃ
何か言ったと思われちゃう……。

優一

それだけじゃない。

優一

……もし僕のこと聞かれたら
どう答えれば……いいんだ?










学人

ところで、転校生。

優一

ドキッ!

学人

お主はここで何を……

優一

あー!あー!
あー!あー!

露江

なんだ?どうした?

優一

あ……あの……
僕もカラオケに
行く事になった時のために
ボイトレを……。

八重桜子

あら、大林さんったら。
随分と乗り気なのね。

優一

あ……いや……

優一

あは……あははは……

優一

誤魔化せたかな?

八重桜子

それならちょうどいいですわ。
大林さんも私の家で
お休みになってくださいな。

優一

えぇぇ!?

八重桜子

何か不都合でもありまして?

優一

あの……その……。

学人

やめとけ、伊集院。

八重桜子

ピクッ!

学人

誰だって
ヒミツにしたいことは
いくらでもある。

察してやれ。

優一

ちょ……マナビヤくん……。
それ言っちゃったら、
僕が隠し事してるってことに……。

八重桜子

あら、学舎さん。
私に指図するとは
いい度胸をお持ちなようね。

学人

指図も何もないわい。
俺の意見を述べただけだ。

学人

それとも俺と
やり合おうと言うんか?

八重桜子

やり……

八重桜子

な、なんて下品な……。

八重桜子

し、仕方ないわね。
この場はあなたに免じて、
大林さんは特別に
私の家で休まなくても
いいことにしましょう。

優一

あ、ありがとう!

優一

……なのか?

露江

相変わらずウブだなぁ……。
ヤエは。

八重桜子

鏡野さん、
何かおっしゃったかしら?

露江

お、言っていいのか?

八重桜子

だ……ダメェ!!!

肝田

あぁ、眼福眼福。

優一

一体何なんだ、この二人の関係は。






大林くん

優一

今度は何!?

















優一





















優一

……君……だれ?

わからない?

優一

うん

じゃあ、ちょっと耳かして。

優一

スッ……

ゴルァ大林ぃ!
本当に他言してねぇんだろうなぁ?
なんで、
クラスメートが
集結してやがん
だぁぁぁ!?

優一

ひぃぃぃ!
























偶然は必然

つづく

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