???

……それは、本当ですか?

シュメラー

ああ……我が国とサラシュ王国が魔法戦争を行うことが正式に決定した

???

……そうですか

シュメラー

君の協力には本当に感謝しているよ

???

まあ、学園長直々の命令ですから、逆らえませんよ

シュメラー

それは、建前だろう?

???

……ええ、まあ。

シュメラー

それほどまでに「彼女」が大事か?

???

当たり前じゃないですか

???

この世に恋人以上に大切な人なんていませんよ

???

そのためだったら別に……戦争を起こすために自分の学校の校舎の一部を破壊することくらい……朝飯前です、ね

シュメラー

無慈悲なものだ

シュメラー

まあ、君のような優秀な生徒が助けになってくれるのは本当に頼もしい

シュメラー

これからも頼むよ

???

了解しました

ローザ

…………

ローザ

ねえ、なんかローザちゃんヤバイものみちゃった感じがするんだけどー

キノ

ほんとだねえ、見つかったら大惨事っぽい?

ローザ

ぽいぽい

キノ

ふふっ

キノ

にしても、面白い事聞いちゃった

ローザ

キノくんは性格悪いのー

キノ

まあ、ね

キノ

性格が悪くなきゃ「情報屋」なんてやってらんないしねえ

ローザ

それは言えてるー

キノ

じゃ、さっさとずらがりますか

ローザ

ほーい

リリコ

戦争なんて反対だー!!

ミロク

それを、大統領に言いに行けばいいんじゃない?

リリコ

そんな勇気はなーい!

シュウヤ

ダメ人間だ

リリコ

なんか言った!?

シュウヤ

いえ、何でも

シュウヤ

そういえば

シュウヤ

あなたは、彼氏さんいませんでしたっけ

リリコ

いるよー

リリコ

かっこよくて、でも時々可愛くて、いっつも私のこと考えてくれていて、優しくて魔法も上手な素敵な彼氏くんがいるよー

ミロク

私の前で言われると自慢にしか聞こえない

リリコ

そういうつもりじゃないよー

シュウヤ

そうですよ

シュウヤ

それは、単なるお姉さんの被害妄想です

シュウヤ

思い込みです

ミロク

……はいはい、私の思い込みでした

だんだん、彼のペースをつかむことができるようになってきた気がする

まあ、結局流されているのは変わりがないけど

リリコ

彼氏くんがどうかしたのー?

シュウヤ

いやあ……その人に守ってもらえたりとかはしないのかなあって思っただけです

シュウヤ

恋人のいないミロクお姉さんには関係ない話ですけど

ミロク

うるさいっ

リリコ

そうかあ……ルインくんに守ってもらう……か……

リリコ

できるかなあ

ミロク

何か不安要素が?

リリコ

ルインくんはみんなに優しい王子様だから

リリコ

私一人のことをちゃんと守ってくれるのか心配

ミロク

王子様って……

シュウヤ

因みに、そのルインくんとやらの得意魔法は?

リリコ

えーっと……

リリコ

……なんだっけ

シュウヤ

あ、記憶力までポンコツだ

リリコ

むっ

ミロク

確か……彼も私と同じなんだよね

シュウヤ

同じ?

ミロク

得意魔法は「祈り」

ミロク

周囲に間接的に影響をもたらす魔法よ

シュウヤ

なるほど……

シュウヤ

校舎を壊すのも……可能、だろうか

ミロク

まあ、とりあえずリリコは

ミロク

おとなしく家に帰って続報を待った方がいいよ

リリコ

匙を投げるの早くない!?

ミロク

だってリリコだもん

リリコ

ひどーい

ミロク

それに、私だって何をしたらいいのか分からないしね

それに、こいつも

シュウヤ

…………

ミロク

なんとかしてあげないといけないし

ミロク

とりあえず学園長の指示を待とう

リリコ

はーい

シュウヤ

…………

次回、ついに戦争勃発?

続く

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