体をベッドに預け寝転がる。
疲れて眠ってしまいそうだが思考を今日の出来事について割り振った。
嵐に遭い、島にたどり着いたがいいが、まだまだ軍と連絡が取れそうにない。
そもそも、俺だけのために軍が動いてくれるかといえば怪しい話だ。
ふぅ…今日は疲れた……
体をベッドに預け寝転がる。
疲れて眠ってしまいそうだが思考を今日の出来事について割り振った。
嵐に遭い、島にたどり着いたがいいが、まだまだ軍と連絡が取れそうにない。
そもそも、俺だけのために軍が動いてくれるかといえば怪しい話だ。
ともあれ、屋敷があってベッド寝れるのは不幸中の幸いといったところか
不意にドアがノックされた。
おそらく時間は11時から12時あたりではないだろう。
こんな遅くにいったい誰が俺を訪ねて来たのだろう、寝たふりでもしようか。
そう思い一度は無視をすることを決めた。
二度目のノック。
しつこいやつだ。
重い上半身を起こし立ち上がる。
その時だ、俺は不意に戦場を思い出した。
あの緊迫した死を、近くに感じたのだ。
俺は警戒してドアの前に立つ、そしてドアノブに手をかける。
ゆっくりと回し、15センチメートルほどドアを開けた。
そしてそこに立っていたのは、
ごきげんよう、私は魔女、あなたは?
中世のヨーロッパ姿の女だった。
髪は黒く美しい。日本でもここまで美しい髪を持つものは少ないだろう。
そんなことを考えて気づく、自分の警戒心が消えかかっていたことに。
このままではいけないと思い、先ほどの女の言葉の真意を探る。
……どういう意味だ?
こういう意味かしら?
俺は血を見た。鮮血だ。誰の血だ?
女は美しい笑顔を俺に向けている。
そして辿るように女の腕を見た、それは人の腕ではなかった。
触手、まさにその言葉が当てはまった。
そしてそれは俺の腹を食い破っていた。