ここに兄弟子は居るのだ

徒歩５分で着いたよ

隣の家だからな！

近過ぎだろ？
隣の家としたら
離れすぎだけど

田舎はこんなものだ！

だからなんで
ことある毎に
ドヤ顔なんだよ

で、どうすんだよ
とりあえず火をつけるか？

怖っ！　なに言ってんのこの子！

お前が倒しに行くって
言ったんだろうがよ

どうせ戦うことに
なるのは俺なんだし
楽したいに決まってんだろ

おのれ、なんて風情の無い

きちんと手紙で対決日時を知らせて
戦うのが筋だろう

という訳で、昨日の内に出しておいたぞ

なにしてくれてんのテメェ

ってか、果し合いかよ！

そうだ！

だからドヤ顔で
言うんじゃねぇよ
そういうこと

ちっくしょー
不意突ければ
楽だったのに

はははははははっ！
ガルよ、それがお前の
召喚した奴隷か！

誰だ！

失敗せず成功したのは
褒めてやるが、その程度しか
召喚できないとは情けない

おい、こいつが――

そうだ。我が兄弟子
クリム・マルトだ

……どうみても
お前より年下じゃね

ふっ、当然だろう

私はミソッかすだからな！
兄弟子より一回り上の年でようやく
師に入門が認められたのだ！

だからなんでそんな情けないこと
ドヤ顔で言えるんだよテメェは！

やれやれ、情けない

ホントにな

なぜ兄弟子に賛同する貴様

お前よりマシに見えるからだよ

という訳で、助けてくれません？
無理やりこいつに従わせられてる
だけなんで、自由にしてくれたら
こいつぶっ飛ばすの手伝いますよ

ほぅ……

いきなり裏切ろうとするな貴様ーっ！　

貴様は、兄弟子の目論見を
知らぬからそんなことが
言えるのだ

聞くがいい。兄弟子は――

世界をロリで満たす事だ！！

なに言ってんのお前

ふっ、その通りだ！！

テメェもなに言ってんだよ！

やれやれ嘆かわしい
この程度の真理が分からんとは

いきなりメガネかけてまで
なに言ってんだお前

せっかく気合を入れて
説明してやろうというのに
道理の分からん奴め

小っちゃい女の子のことを
考えると夜も眠れない

そういう時が誰にでもあるだろう

ねぇよ（真顔

くっ、物の道理を知らぬ
奴はこれだから

そんな物の道理を分からぬ
世の中を変えるべく、私は
師から受け継いだ技を
使おうとしているのだ

それを止めようだなどと
許さぬ

いやそんなアホなことを
キリッとした顔で言われても

完全に兄弟弟子だな
理解したよ

それで、言いたい事は分かったけど
どこまで本気なんだよアンタ

それは私の、ロリへの
愛を問うているのか？

聞きたいなら教えてやろう

ロリは愛でる者
それ以上を望む
べきではない

だが見渡す限り
全てがロリの理想郷を
夢見ることは構わないだろう

なに言ってんだお前（真顔

まったくだな

テメェは黙ってろ

なぜだ！

どっちにしろヤバいのは
分かったけど、それで
なにをするつもりなんだアンタ

ふん、知りたいか？
ならば教えてやろう――

世界中の全てをロリにする事だ！

よし殺そう

貴様、唐突に何を言っている

やかましいわ！　そもそも
世界中をロリにって
どうするつもりだよ！

全人類をロリっ子に
するだけだが？

ヤベェ、こいつガチだ

ようやく兄弟子の邪悪さが
分かったようだな

邪悪というより変態
だけどな

それより、さすがにこんな奴
放置出来ねぇ。しょうがねぇ
ぶっ飛ばすの手伝ってやるよ

ふっ、ようやく私の偉大さが
分かったか

自分で自分のこと
ミソっかすとか
言うヤツの台詞じゃねぇな

やかましい！

まぁ、良い。とにかく兄弟子を
打ち倒すぞ！

ほぅ……やれるつもりか