妖怪軍 本陣

真狸

連中、本陣ごと突っ込んでくる気っす!!

へぇ、あいつら策に気づいたのか

災禍

そんなわけがあるまい。前線と本陣はかなり離れている。奴らがこんな早々に気づくはずがあるまい

じゃあ、この状況はどう説明するんだ?

災禍

知ったことか。戦局もろくに見えん阿呆が指揮を執っているのだろう

敵の大将の松尾弾正は厳格で戦上手で人の間では有名だ。そんな奴が大局が見えなくて突っ込む……? おかしくないか?

真狸、念のため例の準備をしておいてくれ

真狸

はいはーい、了解っすよ~!

前線

轟鬼

連中め、自棄を起こしよったか。大将自ら首を持ってくるとはな

右翼も左翼も順調に進軍してる。人間の端の部隊は連携して押しつぶそうぜ

轟鬼

それが適解じゃろう。狼煙で合図を出せ。一息に終わらせようぞ

松尾 弾正

我こそは人間軍総大将・松尾弾正なり!! 愚鈍なる鬼どもよ、この首見事取ってみせぃ!!

松尾 弾正

秀政、久道は任せた!

竹内 秀政

御意に!

松尾 久道

父上もお気をつけて!

松尾 弾正

柳、儂らはこれより一人でも多くの友軍を救うことに全力を注ぐ。お前も儂の背中から一人でも味方を助けろ

松尾 弾正

敵を討とうなどとは考えなくて良い。此度の戦は負けだ。ならば、これ以上敗走者を出さずに国許に帰るだけよ

……はい

松尾 弾正

よし! 遅れるなよ!!

はいっ!

どーこに行こうってんだ、ちっこいの

ぅあっ…………!

しまった……殿とはぐれてしまった

へっへっへ! 子供が戦場で遊んでるんじゃねえよ!!

はっ―――――

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