【第七幕】
『―女―の怖さを知り、過去の報いを受ける。だが―男―はその全てを破壊する』
【第七幕】
『―女―の怖さを知り、過去の報いを受ける。だが―男―はその全てを破壊する』
ちょっと用があるんだけど……いい?
彼女は木下レナさん。
クラスの男子から人気が高く、いつも女子グループの中心にいる人物。
私達はその後、沈黙したまま校舎裏へと移動した。
私、木下だけど知ってる!?
う、うん
クラスでは有名人だし……
でしょ?
貴方はそんな私に対してどういうつもり!?
え?
どういうって……
私がハヤテくん好きなの知らないの?
え!?
今初めて聞いた事実に、ただ混乱した。
当然、まだ転入したばかりで友達がいない自分の耳に入るはずもない。
何とかレナさんを説得するしかない。
二人の会話聞いてたけどさ!
あんたハヤテくん好きでしょ!?
ふぇ!?
全・部、お見通しよ!
この泥棒猫!!!
泥棒猫って、酷いわ!
そんなつもりないのに……
あなたはもう、私の『永久ブラックリスト入り』が決定しました
おめでとうございます
明日からもうどうなっても知りませんからね
そ、そんな……
女の嫉妬は怖いと思い知った。
同時に、この場面が自身の『創造神に復讐した時の記憶』と重なった。
あの時はただ怒りに任せて復讐を実行した。
よく考えれば神様も事情があったのではないだろうか。
もっとしっかり話を聞いていればあんなことには……と。
これが、過去の報いであるならば、
素直に受け入れようと思った。
「え!? 竹内さんってハヤテが好きなの!!!???」
え?
あれ?
他に誰かいたっけ?
どうも、俺だよ
あ!
『髭剃り』の……
神谷ユウキじゃん
いたんだ?
いたよ、最初から!
ど、どうして……
へへへ!
俺さ、竹内さんの『ストーカー』だし!
あ……、この子も危険かも……
第七幕 終