【第七幕】


『―女―の怖さを知り、過去の報いを受ける。だが―男―はその全てを破壊する』





































レナ

ちょっと用があるんだけど……いい?









 彼女は木下レナさん。

 クラスの男子から人気が高く、いつも女子グループの中心にいる人物。

 私達はその後、沈黙したまま校舎裏へと移動した。









木下 レナ

私、木下だけど知ってる!?

竹内 マチ(ベル)

う、うん

クラスでは有名人だし……

木下 レナ

でしょ?

貴方はそんな私に対してどういうつもり!?

竹内 マチ(ベル)

え?

どういうって……

木下 レナ

私がハヤテくん好きなの知らないの?

竹内 マチ(ベル)

え!?



 今初めて聞いた事実に、ただ混乱した。

 当然、まだ転入したばかりで友達がいない自分の耳に入るはずもない。

 何とかレナさんを説得するしかない。





木下 レナ

二人の会話聞いてたけどさ!

あんたハヤテくん好きでしょ!?

竹内 マチ(ベル)

ふぇ!?

木下 レナ

全・部、お見通しよ!

この泥棒猫!!!

竹内 マチ(ベル)

泥棒猫って、酷いわ!

そんなつもりないのに……

木下 レナ

あなたはもう、私の『永久ブラックリスト入り』が決定しました

おめでとうございます

明日からもうどうなっても知りませんからね

竹内 マチ(ベル)

そ、そんな……









 女の嫉妬は怖いと思い知った。

 同時に、この場面が自身の『創造神に復讐した時の記憶』と重なった。

 あの時はただ怒りに任せて復讐を実行した。

 よく考えれば神様も事情があったのではないだろうか。

 もっとしっかり話を聞いていればあんなことには……と。









 これが、過去の報いであるならば、



 素直に受け入れようと思った。


 














 














「え!? 竹内さんってハヤテが好きなの!!!???」










竹内 マチ(ベル)

え?

木下 レナ

あれ?

他に誰かいたっけ?

神谷

どうも、俺だよ

竹内 マチ(ベル)

あ!

『髭剃り』の……

木下 レナ

神谷ユウキじゃん

いたんだ?

神谷 ユウキ

いたよ、最初から!

竹内 マチ(ベル)

ど、どうして……

神谷 ユウキ

へへへ!

神谷 ユウキ

俺さ、竹内さんの『ストーカー』だし!

竹内 マチ(ベル)

あ……、この子も危険かも……




















第七幕 終















【真相編】 第七幕『ー女ーの怖さを知り、過去の報いを受ける。だが、ー男ーはその全てを破壊する。』

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