【第六幕】


『ここから始まる、人生は再度狂い出す……』






























竹内 マチ(ベル)

はぁ……








 教室の机に座って、考え事をしていた。


 転入してから少し経つが、未だクラスに馴染めずにいる。


 こちらの世界について日々必死に勉強し、吸収しているつもりだけど、周りの会話が小学生にしては以外に高度で結局ついていけない。






先生

では、皆さん

さようなら!











「さようなら!」









竹内 マチ(ベル)

はぁ、やっと今日が終わったわ

ハヤテ

あのぉ……

竹内 マチ(ベル)

ひゃい!

ハヤテ

ご、ごめん

びっくりした?

竹内 マチ(ベル)

こちらこそごめんなさい!

変な声出しちゃって!

竹内 マチ(ベル)

な、何かご用ですか?

ハヤテ

うん、その……

ハヤテ

日直だよ!

俺達

竹内 マチ(ベル)

あ!










 黒板を見ると、確かに右下辺り『日直・竹内マチ/高井ハヤテ』と書かれていた。









竹内 マチ(ベル)

えっと、高井ハヤテくんでいい?

高井 ハヤテ

『ハヤテ』でいいよ!

竹内 マチ(ベル)

じゃあ私は『マチ』でいいよ!

ハヤテくん!

高井 ハヤテ

分かった

マチちゃん!

竹内 マチ(ベル)

えへへ! 

よろしくね




 久しぶりにクラスの子と話した気がした。


 それはとても新鮮で、彼とは仲良くやっていけると思った。




レナ

竹内さーん!

いるー?

竹内 マチ(ベル)

あ、はい!

レナ

ちょっと来てくれないかな?















第六幕 終










【真相編】 第六幕『ここから始まる、人生は再度狂い出す……』

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