青夜は聖剣を握りしめ、力一杯引き抜いた。
ローザ!! いったいどうなってるんだ!?
え……? なに?
師匠、どうゆうことですか?
ううっ……
黒き王よ……
なんだ、頭の中に声が
聖剣の声!? 火哉のときと同じ……!
よくぞ参られた……黒き王よ
黒き王だと……? 俺が……?
え……?
早く……我をその手に……
聖剣が……俺を呼んでる……
そんな……黒き王とは魔王のことではなかったの!?
青夜は聖剣を握りしめ、力一杯引き抜いた。
こ……これが……
すると聖剣は、眩い光を放ち出した。
な……なんだ?
聖剣はなんと、少女へと姿を変えたのだった。
やっと出られました……
少女は、ぐーっと背伸びをする。
なんだこれは……!?
貴方が私のマスター……?
少女は青夜に近づき、顔を見つめながらそう言った。
あ、ああ……たぶん
青夜に近づく少女。
この子はいったい……
だめ! 離れて!
こちらを向いてください
少女はそう言って青夜の首に両手を回しーー
んっ……
青夜にキスをした。
っ……!
Loading……
少女は、体を発光させながら呟く。
success……マスターと接続完了。権限が移管されました
続いて【code schwarz】の処理に移行します
boot up...
RAVE充填開始……マスターに保護結界を張ります
Deflector shield...
RAVEだと!?
充填90%……展開まで3カウント。衝撃に備えてください、マスター
おいっ! お前ら逃げろ! なんかヤバそうだ!
アズールさん!
え、ええ!
3
2
1
二人とも! 伏せて!!
ラフィとティリテに覆いかぶさるアズール。
World's End Rhapsody