アズール

……

青夜

まだ目覚めないか……

アズールを看病する青夜。
そこへ男が近づく。

???

気を失ってるだけだからそのうち目覚めるよ

青夜

おう。しかし、まさかお前までこの星に来ていたとはな

青夜

ラウ・・・

ラウ

はは、同僚を見捨てるわけないよ

青夜

さすが情報部隊だな

2人を助けたのは青夜の故郷の同僚、ラウだった。

青夜

だがお前はどうやってこの星へやってきたんだ? 本当に覚えてないのか?

ラウ

うん・・・ローザ様の保護に成功したのは覚えているんだけど。なんだか記憶が曖昧で・・・

青夜

とにかく地球の皆が無事でよかった。彼女も安全な場所で保護してくれているんだな

ラウ

その点は心配いらないよ。僕が手をまわしてあるから

ラウ

けど、その祠にある像って本当にローザ様……?

青夜

・・・ああ。間違いない

ラウ

どうしてそう言い切れるのさ

青夜

姿形だけでない。あの髪留めをしていたんだ

ラウ

髪留めって、まさか蝶の?

青夜

そうだ。一寸違わぬ形だった。
いくらこの星に同じような髪留めが存在していたとしても、こんな偶然はあり得ないだろ?

ラウ

……確かに

青夜

それにあの髪留めは・・・

ラウ

青夜

いや、なんでもない・・・

青夜

というか、まずは地球へ戻る方法を探すのが最優先だ。
お前までここへ飛ばされたのなら、なにかトリガーがあるはずだろ

ラウ

……僕も色々この星のことについて可能性は考えてみたんだけど

青夜

教えてくれ

ラウ

もしかするとこの星は・・・

ラフィリア

ハァハァ

ティリテ

本当に二人を置いてきてよかったの?

ラフィリア

うん・・・僕たちにはどうすることもできない。
それに師匠は黒き王だと・・・

ティリテ

あの人、信用できるんでしょうか……

ラフィリア

とにかくみんなに知らせないと

第三章 第一話『トリガー』

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