どうしてこんな事になったのか。
僕は自問自答する。
だがすでに理由は分かっていた。
僕は罠に嵌められたのだ。
親切だなと思って、自分のよく知っている人物だからと油断をしていたのだ。
元々彼は、隙あらばこういう事を仕掛けてくる人物だったのだから。
そう思いながら目の前に置かれている、白いフリルが幾重にも重ねられて、真珠などがあしらわれたピンク色のドレス。
女の子が着れば最高と思えるようなそれには、セットでヘッドドレスやら、ニーソやらが一緒に置かれている。
しかも下着が……。
どうしてこんな事になったのか。
僕は自問自答する。
だがすでに理由は分かっていた。
僕は罠に嵌められたのだ。
親切だなと思って、自分のよく知っている人物だからと油断をしていたのだ。
元々彼は、隙あらばこういう事を仕掛けてくる人物だったのだから。
そう思いながら目の前に置かれている、白いフリルが幾重にも重ねられて、真珠などがあしらわれたピンク色のドレス。
女の子が着れば最高と思えるようなそれには、セットでヘッドドレスやら、ニーソやらが一緒に置かれている。
しかも下着が……。
ジュリオ王子、僕の着てきた服を返してください
残念だが既に洗濯に出してしまった。だから服を貸してやるといっただろう
だ、だったらジュリオ王子の服を奪ってやる!
大きすぎて、袖から前、手が出なかっただろう。しかもズボンだってはかなくてもいいような状態だったし
いや、あれはミニスカくらいの丈だったはずだから、ズボンは必要だったと思う! って、そうじゃなくて……ああ、ジュリオ王子が着替えちゃった
そこで僕が必死の抵抗をしている間に、ジュリオ王子は着替えてしまった。
相変わらず男性らしい服が嫌味なくらい似合っている。
僕もこんな風になりたかったと思いつつ、ドレスを見た僕は、
僕も男だ! 裸でだって恥ずかしくない!
よし、分かった。俺が着替えさせてやる。そんな恰好でこの別荘をうろつかれても困るからな
え、ちょ、待って、い、嫌だ、ドレスは、やぁ……ぁああああああ
こうして悲鳴を上げた僕を容赦なく、ジュリオ王子は着替えさせたのだった。