深々と嘆息したジュリオ王子に僕は何でそんな反応をするのだと思った。
昨日のヒロインちゃんといい、僕の両親といい、どうしてこいつは……といったようなため息をつかれてしまうのか。
そう思っているとそんな僕をじっと見つめてからジュリオ王子が、
深々と嘆息したジュリオ王子に僕は何でそんな反応をするのだと思った。
昨日のヒロインちゃんといい、僕の両親といい、どうしてこいつは……といったようなため息をつかれてしまうのか。
そう思っているとそんな僕をじっと見つめてからジュリオ王子が、
……公爵家のアホ息子が
! どうしてそんなひどい事を言うんだ! しかも昨日、ヒロインちゃんにも言われたし
そうなのか? 他に何か言っていなかったか?
死んだ魚のような目で、全く分かっていないとかなんとか
……なるほど。まあ、みんな気づいていてティモシーだけが全く気付いていない状況だからな
? 皆で何を隠しているんだ!
どうやら皆で僕の知らない何かを話しているらしい。
僕だけのけ者にするなんてひどいと僕が言い返そうとするとジュリオ王子が、
それよりも汗をかいたからシャワーを浴びたいな。それにここは温泉が出るんだろう? 一緒に入ろう
確かに汗もかいたし、久しぶりにジュリオ王子と一緒に入るのもいいよね。また洗いっこしようね
……俺が言う前に言うとは、流石だなティモシー
うん、忖度(そんたく)したんだ
……実は褒めていなかった。そしてティモシーがまたしても公爵家のアホ息子だなって事が凄くよく俺は感じさせられたよ
! だ、だからどうしてそんな……今日はジュリオ王子がやけに意地悪だ!
意地悪? 本当の意地悪とはこういうことを言うのだ
ひゃいひゃい
そこでジュリオ王子が僕の両頬を引っ張って笑った。
これもまた意地悪だと僕が思っているとジュリオ王子は手をすぐに放して、
折角だからうちの温泉に入りに来ないか?
そう僕を誘ったのだった。