こうして花まみれにされたという敗北を味わった僕は、ジュリオ王子を涙目で見上げていた。
そういった行動をしながら、僕はある事に気付く。
こうして花まみれにされたという敗北を味わった僕は、ジュリオ王子を涙目で見上げていた。
そういった行動をしながら、僕はある事に気付く。
またジュリオ王子が背が高くなった気がする
ティモシーの背が低くなっただけなんじゃないのか?
! ひ、酷いよ、僕、頑張って成長しようとして牛乳飲んでいるのに!
※イメージ映像
僕の今までの努力を否定するような一言。
だがそれを聞いてジュリオ王子が鼻で笑い、
あの令嬢、ヒロイナ・イントレド嬢と同じ背丈の癖に
……
ヒ、ヒロインちゃんとは……僕の方が少し高かったはず。というか、ジュリオ王子はヒロインちゃんて呼ばないんだね。なんで?
……ティモシーは、あのヒロイナ嬢が大好きだからな。しかも恋人がいるのにいまだに当て馬みたいなことをやっているし
? だって、ヒロインちゃん可愛いし。見ているだけで目の保養だし
僕がそう答えるとジュリオ王子の機嫌が悪くなった。
でも実際にあのヒロインちゃんは、よくある乙女ゲームの平凡主人公らしくとても可愛くて美人なのだ。
ちょっと性格がきつい所もあるけれど、可愛いなと思ってみてしまうのは男として当然だと思う。
そう僕がひとり頷いているとそこでジュリオ王子が僕に、
それでティモシーは俺の事をどう思っているんだ?
? “親友”?
それ以外で
さらに不機嫌そうになってジュリオ王子に言われて、僕は何か気に障ることを言ったかなと思ったが、ジュリオ王子が気にしているので僕は考えた。
優しい、かな
優しい?
うん、あと一緒に居ると楽しくて落ち着く。いつまでも一緒に居たような感じかな。だから“親友”かなって
……ヒロイナ嬢はどうだ?
見ていると楽しいし話しているのも面白いけど、いつも一緒に居たいとは思わないかな。だから“親友”とは違う気がする
そうか……そうか
その答えを聞いたジュリオ王子は僕の前で深々と嘆息したのだった。