こうして僕は別荘にジュリオ王子を招き入れた。
今日は急だったので既製品のお菓子を用意する。
そして差し出した菓子を口に入れたジュリオ王子が変な顔になった。
こうして僕は別荘にジュリオ王子を招き入れた。
今日は急だったので既製品のお菓子を用意する。
そして差し出した菓子を口に入れたジュリオ王子が変な顔になった。
これは……ティモシーが作ったものじゃないな
正解です。まさかジュリオ王子が来るとは思わなかったからね
ティモシーのお菓子の方がもっと、優しい甘さで美味しいんだよな
そう言ってもらえて嬉しいよ。今度作っておくよ、何が食べたい?
アップルパイ
分かった
こうして僕は、次に来た時に何のお菓子を用意しておくことに決めた。
でもそういえば、
ジュリオ王子は、何時までここにいる予定なのかな?
……しばらくここにいる予定かな。目的もあるし
目的? 何かする事があるの
その問いかけに、珍しくジュリオ王子の瞳が鋭くなる。
まるで何かに狙いを定めるように僕を見て、
そろそろ“獲物”を収穫しようと思ってね
? 狩りにでも行くのかな?
うん、とても美味しそうな獲物で、どう料理しようか考えているんだ
そうなんだ。僕にも味見させてほしいな
……そうだな、ティモシーにも楽しんでもらわないとな
そう言ってジュリオ王子が唇の端を上げる。
なんでだろうと僕が体がぞわぞわするような変な感覚を覚えているとジュリオ王子が微笑み、
それでティモシーはこれからどうするんだ?
畑を作ったりするんだ~。スローライフを楽しんでみたかったんだ
……なるほど、またティモシーの触手プレイが見れるのか
! あ、あれはちょっと植物を育てるのに失敗しただけで……
その失敗を学生時代に何回やった?
相変わらずの笑顔で言うジュリオ王子に僕は、
意地悪だ
これくらいは俺の繊細の心の傷に比べればたいしたことはないと思うんだ
僕の言葉にそうジュリオ王子は小さく呟いたのだった。