こうして僕は田舎の別荘に向かう事に。
しばらくそこでゆっくりとするといった話になった。
そして久しぶりに会ったヒロインちゃんはまだ僕の屋敷に居たので事情を話すと、
こうして僕は田舎の別荘に向かう事に。
しばらくそこでゆっくりとするといった話になった。
そして久しぶりに会ったヒロインちゃんはまだ僕の屋敷に居たので事情を話すと、
……押して駄目なら引いてみろ作戦は失敗だったようね
? 何が?
私、最近ティモシーを見ていて思う事があるの
? 何?
ヒロインちゃんは死んだ魚のような目をしながら僕を見て、いった。
貴方、私の事が好きって言っていたけれど、Love、じゃなくて、Likeの方でしょう
! そ、そんなことないよ、僕、女の子が好きだし
……駄目だこの公爵家のアホ息子、全然気づいていない
! なんですかその公爵家のアホ息子って! こう見えても僕、学校は2位の成績で卒業しましたよ! 1位はジュリオ王子だったけれど
そうね、ジュリオがんばっていたものね。ティモシーには絶対負けたくないと言っていたから
ジュリオ王子は負けず嫌いですからね~
僕はそう言って以前の走る競争の時も僕に負けじと頑張っていた時の事を思い出して、自然と笑みがこぼれる。
だがそんな僕を見てヒロインちゃんは更に死んだ魚のような目になり、
……まあいいわ。いい加減、甘やかしすぎたってジュリオ王子も気づいた頃でしょう
甘やかしすぎた?
……戻ってきたらまた、別荘のお話聞かせてね
そう言ってそれ以上何も言わずヒロインちゃんは僕の前から姿を消した。
そして次の日別荘に向かった僕。
こじんまりとしながらも心地のいい場所に立った別荘に僕はやって来たのだけれど、
来ちゃった
な、何でジュリオ王子がここに!
僕の別荘の前に、何故か婚約破棄を突き付けてきたはずのジュリオ王子がいたのだった。