洛中に拠点を置き
栄え続けている一座があった。
ただいまは七代目座長セリによって
また、洛中を。はたまた、国中を
魅了し続けているのであった。
・・・と世間体を語れば、我が家自慢の父親であろう
世間体は!!!
しかし、父親というものは理解が追い付かない
そもそも理解したいとも思わない。
俺は、あの父親よりも凄いホトケノ座の座長になって
父親を超える芸を身に着けたいと思います。
洛中に拠点を置き
栄え続けている一座があった。
ただいまは七代目座長セリによって
また、洛中を。はたまた、国中を
魅了し続けているのであった。
・・・と世間体を語れば、我が家自慢の父親であろう
世間体は!!!
しかし、父親というものは理解が追い付かない
そもそも理解したいとも思わない。
俺は、あの父親よりも凄いホトケノ座の座長になって
父親を超える芸を身に着けたいと思います。
以上が、俺の作文です
えっと・・・ハコ君?
セリさん泣いちゃうよ
あんなくそ親父には、これくらいが十分ですよ。
母上!!!
で、でも...
セリさんはお家の為に頑張ってくださってるのだから
母上は甘いのです!!!!
第一、あのくそ親父がこの家に帰らないのは母上もご存じのとおり・・・もうホトケノ座に引きこもって三月は経ちました
ここはひとつ。長男のハコベラに任して頂けないでしょうか?
任せるって何を?
あのくそ親父を引きずり戻してまいりましょう
にやりと微笑んで見せるハコベラ。
ナズナは困ったように「うーん」と長い唸り声を上げ
その後、思い出したように棚の方へ駆け寄った。
あ、これをセリさんに届けてほしいの
・・・もし帰ってこれそうだったら、一緒に帰ってきてね
目を細める母の姿はとても弱弱しいものであった。
それもこれも、全ての元凶はあのくそ親父にある。
ハコはその父への怒りを歩みに乗せ、力強い足取りで玄関を抜けるのであった。
玄関出て三歩。魔物に遭遇
あ、マザコンハコ君だ!
・・・なーちゃん。まざこんってなぁに?
マザコンってのはね・・・ごにょごにょ
うわぁ・・・ハコ君恥ずかしいね
恥ずかしいの!
出たなアホツインズ!!
アホツインズじゃないもん!
スズナには立派な名前があるの!
シロちゃんにも立派な名前があるもん!!
あーもー!
分かったから一緒に話さないで・・・
大体、そのマザコンって言葉を誰に教えてもらったの?
なーちゃんもしろちゃんもそんなこと言う子に育てた覚えはないぞ
誰って・・・ぱぱ?
パパだよ!
またあのくそ親父かよ!!!とりあえずあったら殴るからな
ハコ君、暴力はダメだよ!
異 議 申 し 立 て
いぎもうしたて!
わ、分かったから。異議申し立てしてくる!
おかあさんといっしょにお留守番頼んだからね
ハコベラは無事に魔物(妹達)との戦闘を終えた・・・経験値なんてあってたまるか。
さて、ハコ君は無事にホトケノ座にたどり着けるのでしょうか。
ちょっと続きます。