大会三日目。
これに勝てば、王都で開催される大会への出場権をかけた試合に挑める。
尻に羽のついた小さな矢が七つ、齋へ向かって飛翔してくる。それを弾いて距離を詰める。そこで、大斧を持った敵の相方が立ち塞がった。
刀弥が姿勢を低くし、敵の足元を崩すように滑り込んだ。慌てて、飛んでかわす大斧の敵。
齋は、彼へ向かって跳躍する。髪と、セーラー服のスカートが翻った。
空中で相対する。刀弥の着用している洋服よりも、しまりがない。
敵は応戦するべく斧を振るう。しかし、その程度の攻撃は齋にとって攻撃ですらなかった。
斧をソードブレイカーで受け止め捻る。そのたった一撃で、斧は破砕して二つに折れた。空中に浮いたまま紫色の光に包まれて、齋が着地すると同時に敵の姿は消えた。