大会二日目。
大会のチケットは、昨日のうちに完売するという異例の事態に陥り、満員御礼の状態だった。
その中でも別料金で織田信長が座るという観客席の周囲は鬼の形相のごとき押し寄せた大衆達に売れた。
織田信長の周囲は急遽、特殊な結界を張り巡らし、防御壁が常に展開される状況になった。また、武器を携帯するのも禁止という措置もとられる。
翌日は三文字幸乃も観客席へやって来ると言うことで、チケットは飛ぶように売れたのだった。
一日目の大会が終了すると共に、日輪一帯の食堂屋などに屋台を出さないかというお触れが出回った。
学校の軽食以外に屋台が三つ増えていた。試合が始まる前から長蛇の列。
屋台のオヤジ様からの怒号が飛び交うぐらいに忙しそうだった。準備に時間がかかるため、三日目から本格的に屋台が入ってくる。
そして賢誠はというと試合が一番間近で見られる最前席を急遽、実況席という形に作り替えた場所で巨漢に挟まれていた。