妖精達の妖怪狩りが始まりそうになっているとは露知らず。
朝顔が持石の元へ交渉しに行った翌日のこと。賢誠は刀弥に織田信長を見に行かないと言って家に残り、早速、天之御中主の言葉を信じて行動を起こした。
刀弥に頼んでノートの予備を一冊もらい、人具の使い方帳、と漢字で書いてみた。握力が弱くキリッとした文字はできなかった。くにゃあ、と曲がって子供っぽい字だが賢誠はたったそれだけで満足した。
自分の人具で何ができるのか考えるべく、とりあえず、石を浮かして遊んでみる。
思い通りに動くことに気づいた賢誠は、まず拙い文字でノートの一ページに。