一般人が魔術師になろうとした時、どの魔術師に弟子入りするかで魔術師の種類は確定する。
それは師匠が弟子に自分の技術を継承させるからだ。必然的に師匠と同じ魔術師になる。
魔術師になるには、まず師を探すことも修行と言われている。そこら辺にいたとしても、すぐに弟子入りを許可する魔術師は少ない。
言った通り、師の業を受け継ぐのが弟子になる。師となる魔術師も弟子を見極めねばならないのだ。
それが、魔術師としての人生を大きく左右すると言っても過言ではない。
偉業を成し遂げられるような魔術師か、はたまた人を陥れる外道の魔術師か。
有名であることは関係ない。
魔術師の中には自らの腕を公にしていない魔術師もいる……――だからこそ、師匠探しもまた修行と言われているのである。