やぁ、おめでとう。君たちが最後だ。

森須さんとグリシャも死んだのか?

前者は生きているよ、ただ旧神に覚醒した彼女はこちらで封印させてもらったよ

私たちをひいきするのね。
知ってたけど

まさかまさか、これはゲーム進行の手助けさ

そして魔術師の君はこれに選ばれた

さぁ、受け取るがいい

……………………

いいわ、その誘い乗ってあげる

……光に包まれている?

うぐッ!!

………っあああああああああ

お、おい!大丈夫か?!

……来ないでッ!!

さぁ、新しい化身の誕生だ

いったい何をした?!

輝くトラペゾヘドロンを彼女は覗き込んだのさ

………あ……ア………

どうやら成功のようだ

き、君がソフィアだと言うのか……?

ア゛……ア゛……ア゛ア゛ア゛ア゛

さぁ、まだゲームは終わっていない

まだ終わっていないだと!?
ふざけるな彼女を元に戻せ!!

やるんだよ、君たち二人で。
そう、最後の生き残りをかけた戦いをね。

そうは……ナラナイ

バカな!!まだ意識があるのか?!

ワタシハ……炎星ノ使……火ニテ闇ヲ裂キ

火ニテ浄化ヲスル者……!!

………

瞬間に炎はソフィアだった者を包み周りを巻きこみ爆発するように広がった。

トラペゾヘドロンごと自分を焼いているだとッ!?

そうかあの忌々しい野郎がカウンターを彼女に仕組んだのか!クソが!!

ソフィア!!!

炎をかき分けソフィアに近づき手を伸ばす。
不思議とその炎は熱くはなかった。いやまるで受け入れられている、そんな感触だった。

そしてソフィアだった者に手が届く距離まで来た。

ソフィア!返事をしてくれ!

やっと名前を教えてくれたんじゃないか……!!

……………聞こえてるわ

ソフィア!!

声が聞こえた先を手で探る。

肉塊を分けきっと奥にはソフィアの無事があると信じて。

ああ、よかった無事……………

ジャップにはこれが無事って言えるのね

………………すまない

彼女は炎に包まれ、いや正確には炎と同化していくように見えた。

なぜ謝るの?これが私の目論見よ
トラペゾヘドロンの破壊、私はクトゥグアの信者だから

そして

私の敗退であなたは生き残れる

なんで…なんで君は…そこまで俺を………

………ソーニャって呼んで、頭を撫でて

え?

はやく……

ソーニャ

さようなら………

「     」

俺は最後に彼女が言った言葉を聞き取ることができなかった

ぐッ………!!

やれやれ、困ったものだ。
最高のショーがとんだ駄作になってしまった

ショーだと…?

ああ、ショーだ
この世はただの舞台でしかないんだよ
ただ手の上で踊り続ける

ぶっ殺してやる……!!

ほう、おもしろい
だが遠慮しておくよ、次の仕事が待っている
次は「ロシア」で会おう勝者君

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