俺は閉じ込められた用具準備室の中で一条にひたすら謝っていた。
事件は放課後に起きた。
先生に手伝いを頼まれた俺は、先輩のアドバイスに従って一条を仲良くしようと試みた。
一緒に手伝いをしてくれと、先生の前で言ったのだ。
そうすれば、一条が断れないと思って。
案の定、一条は断りきれずに俺と一緒に手伝いをした。
用具準備室といわれる物置から、明日の授業で使う地図やら何やらを探していると、不意に扉が閉まった。
一条は慌てて、手に持っていたものを投げ捨ててドアに駆け寄ったが、時すでに遅し。
鍵が外側から閉められた。
なぜ外に鍵を挿しっぱなしにしたのかと最初こそ文句を言われたが、途中から静かになって一条は地図を集め始めた。
用具準備室には電気はない。
中は真っ暗だった。
地図を集めると、一条は床に腰を下ろした。
それから数分が経った。