南波悠美という女の子とは、小学校で出会った。
あたしは、小学校に上がるときに家が引っ越して、一人だけ誰も友達がいない状態で小学校に入学した。
入学式も一人だったし、一週間くらいはクラスになじめずにいた。
そんなときに、声をかけてくれたのが、南波悠美というかわいらしい女の子だった。
彼女は、近くにたくさん友達がいて、クラスの中心人物だった。
だから、なんであたしなんかに声をかけてくれたのかはわからなかったけど、それでもすごくうれしかった。
小学校1年生が終わるときには、よく分からないけど、親友になっていた。
もう、昔のこと過ぎてどうして親友になれたのかはわからないけど、確かにあたしたちは仲がよかった。
小学校3年生になった。
あたしたちは初めて、序列を知った。
最初にもらった序列は悠美が8位。あたしが21位だった。
悠美は、女子の中でダントツで、二人ですごーいなんて、話をした。
だんだんおかしくなってきたのは、3年生の夏休み明けだった。
あたしがクラスの男の子、確か序列は5位くらいの男の子に告白されてからだった。
小さかったあたしは、付き合うことがどんなことかわからなかったし、大体そんなに好きでもなかったからその男の子の告白を無下にしてしまった。
それが、良くなかった。