あれから何年経ったのだろうか。
外の世界がわからない以上、朝も夜もないこの世界

一体世界はどうなってしまったのだろう・・・
みんなは元気なのかなぁ・・・

ううん、きっとだいじょうぶだ。
だって・・・彼は・・・

あれから世界は400年が経ち、平和と呼ばれました。
魔族も大陸から去り、人間たちは繁栄していきました。

しかし、平和になったことで、人間たちは争うようになり・・・
結果、世界は再び戦火に包まれました。

キヨヒコ

さて、どこ行こうか?ハルキ

ハルキ

とりまご飯かなー
もう一時だし。

キヨヒコ

あーうん、遅刻してごめんなさい。

ハルキ

じゃぁ奢りで!!

キヨヒコ

コスパ重視でな!!

彼女の名前はハルキ。陽稀と書いてハルキだ。
名前だけだと男のようで、それはそれで俺は助かる。

よくできた男の娘のようになるので・・・まぁ、言い訳はし易い。

ハルキ

ところでキヨはなんで美術館に行こうと思ったわけ?
そういうの興味なかったじゃん。

キヨ・・・つまり俺だが
キヨヒコという名前なのだが、ハルキはこんなふうに縮めて呼ぶ。

「だって、面倒じゃん?」

とのこと・・・

キヨヒコ

うん?まぁ・・・ちょっと気になるものがあってさ。
ほら、これだよ。

そう言って、一枚のチラシを差し出した

ハルキ

・・・悪魔の棺・・・?

キヨヒコ

あぁ、最近作ってる小物の良い参考になりそうだからな。
ゴシック系の小物ってなかなかないんだよな。

ハルキ

だからって私を誘うのかよ。
もっと似合いの相手がいるでしょ?
メブキとかさ。

キヨヒコ

声をかけるだけで最難関だっての。
ハルキのほうが話しやすくて楽だもんな。

ハルキ

さっすが意気地なしくん。
仕方ないなぁ。本当に・・・

キヨヒコ

うるせぇ・・・

キヨヒコ

やっぱりすごいよな。ここって・・・

ハルキ

元々は教会だったんだって
旧世紀時代の大きな戦争時には”敵国の街”だったらしいよ。

キヨヒコ

妙に詳しいな。
どっかに書いてあったのか?

ハルキ

さっきそこの人が言ってたんだけ――あれ?どこいったのかな。

キヨヒコ

まぁ、こんなに人がいるしな。
また会えるだろ。多分

それから・・・何年後?

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