~前回までのあらすじ~







好きな人に告白して、撃沈した主人公『神谷 ユウキ』はその場で血を吐いて絶命した。






しかし、彼はすぐに生き返る。






だが、目を覚ましたそこはなんと『異世界』だった。






そこで出会ったお姫様『プリス』と、四賢人の通り名を持つ『グランド』にこの世界の仕組みや生き方を教わり、ユウキは『ノト』と新たな名を授かり、第二の人生をスタートさせた。






まずノトは現世でやってみたかった『お笑いで飯を食っていく』事を実行に移す。





評判はまずまずだったのだが、偶然出会った同じ地球人の女の子『マチ』から軽いダメ出しを受けた。






マチの話しを聞いてると、彼女は現世(地球)に帰りたいのだという。












あらすじ終わり





















ノト(ユウキ)

地球に帰りたいって?

マチ

そうです!

意外ですか?

ノト(ユウキ)

いやいや

ないないないないないないないないないないないないないないないないないないない無無無無無無無無無無理無無無

ノト(ユウキ)

ぜぇーーーーーーったい

こっちの世界の方が楽しいっしょ!

マチ

それは、確かに自由なのは魅力的ですが……

マチ

私、現世でやり残した事がありますから!

ノト(ユウキ)

やり残したこと?

マチ

はい、実は……

マチ

私、とある男性に告白されたんです……






グサッ!!




マチ

どうかしましたか!?

ノト(ユウキ)

いや、なんでも……

続けてください

ノト(ユウキ)

現世の苦い思い出が……

マチ

それで、しっかりとお返事をするべきかと……

ノト(ユウキ)

あーそういうことか

ノト(ユウキ)

聞くのは野暮なことかもしれませんが

お返事の内容は……?

マチ

え!?

そ、それは……

マチ

やっぱりお断りしようかなと

まだ私にはそういうのは早いんじゃないかなって

ノト(ユウキ)

マチさん!!!

マチ

あ、はい!

ノト(ユウキ)

それはいけないことだ

マチ

は、はあ……

マチ

しゃべりが突然優しい口調に……

ノト(ユウキ)

きっと返事を聞いた彼は死んでしまう

マチ

え!?

死ぬ……!?

ノト(ユウキ)

世の中には知らない方が良いこともあるのじゃ

マチ

じゃ?

ノト(ユウキ)

……











ここで二人の会話に数分の沈黙が続いた。




俺は少し何かを考えるような仕草をした後、再度話しを切り出した。









ノト(ユウキ)

でもさ、現世に帰るっても方法がない気がするんだけど

マチ

あーそれなら大丈夫です

ノト(ユウキ)

え?

何か方法があるの?

マチ

知らなかったら帰るだなんて言ってませんよ

マチ

こっちの世界に来てから色々聞いたりして探していたんですよ

帰る方法を!

ノト(ユウキ)

どうすれば帰れるんだ?

ちょっと気になる

マチ

それはですね!











『妖精石(ようせいせき)』を手に入れるんです。








ノト(ユウキ)

妖精石?

マチ

この世界には妖精という未知の生物が存在しているそうです

彼らはその石を使って頻繁に『この世界』と『現世』を行き来しているのだとか

ノト(ユウキ)

つまり、その妖精石があれば……

マチ

そうです!

私たち地球人も現世に帰れるのではないかと!















第五章 終










第五章『帰りたいって……、ゆっっっじゃなa』

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