えーでは続いて!
ショートコントしまーす!
ショートコント『きゅうり』!
きゅきゅきゅきゅきゅりぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……千利休!
あははははは!!!!
えへへ!
どうもどうも
異世界に転生してもうどれくらいになるだろうか……。
俺は好き勝手な事をして、日々生活を送っていた。
食料等は、集落に行けばもらえるし、夢だった『お笑い』もこうして続けていられる。
評判はボチボチだけど。
でも分かる人には分かるのか、ほぼ毎日来てくれる人もいるので、俺は絶対に大成できると思う。
本日は以上です!
みなさん、ありがとうございました!
パチパチパチ!
……
さーって
今日は豚でも食べに行きますか!
あ、あの……
いや、やっぱ牛かな!
イベリコ牛!
いやそれは豚だろカス
すいません!!!
あ、はい!
ごめんなさいやっぱり牛タンですよね!?
えっ!?
違いますけど……
あ、はい失礼致しました
てか、すっげえ可愛い女の子やん
じょ、冗談はやめてください
冗談じゃありませんよ、事実です
てか俺に何かありました?
あ、はい……
あの、コントを見させていただきまして……
お、新規の方ですね!
ありがとうございます!
正直、千利休はないです……
ファッ!?
とりあえずコントのことは置いておいて
私『マチ』といいます、あなたも地球の方ですよね?
俺はノトです
へー、マチさんも地球から?
そうです!
なので、私たち以外の人に『千利休』はちょっとハードルが高いかと……
でもみんな笑ってましたがね
多分ですが
あなたの『きゅうりぃぃぃぃ!』からの『・・・・・・千利休。』のテンションの落差に笑ったのかと
なんかマチちゃんが言うと可愛いね!
もっとやってよ!
嫌です!
この世界に来て最初に出会った地球人のマチちゃん。
話を聞くと、どうやら彼女は謝って崖から転落し、帰らぬ人になったようだ。
よく見ると少し俺を見る目は赤く、涙を浮かべている様だった。
同じ世界出身の人に出会えて安心したのだろうか。
実は、あなたのような人を探していたんです!
…………
運命かな?
運命?
俺のようなイケメン彼氏を探していたと?
いや違いますけど
あ、そう
ふーん
実は、同じ世界から来たノトさんにしか頼めない事がありまして
?
彼女……、マチさんは。
一、二分ほど間を開けた後、口を開けてこう言い放った。
私……
地球に帰りたいんです!!!!!
第四章 終