ま、まぁ、今は普通に戻るよう努力しよう

いつもの姉妹に戻りながら、アイドルもしつつ

さっきも言ったが、もう戻れぬだろう

そんなことは……

先ほどの覚醒を、見ただろう?

かつての世界の者達が、目覚める声を

――そう、だけど

……私達が、目覚めさせちゃった、のかな

かもしれない

が、自然に目覚めることもあるだろう。
我々のように

自然に?
そう、なのかな

うん、そうよ

わたしが、姉さんのフォトコレクションをやめられないのと同じように

いやそれは全然違う話です

我は、むしろ目覚めさせたい

救えなかった同志が、転生している可能性があるからな

う、うぅん。
あまり目覚めさせると、こっちの中央の連中もいそうで

ふむ。
そういえば、互いに厄介な者達を抱えていたな

マネージャーとかがそうだったら、二の舞だよ?

――い、今も怖いのにぃ……

それにね

いろいろ目覚められると、
面倒!

ズバッと言い切ったね!

自分のことすら
満足にどうしようって感じなのに、
勇者とか重荷!
無理!
それにアイドルと高校生活!
負担軽減、税金減らせ!

……姉さん、疲れてたのね?

いや、そんな同情されるような眼をされても

じゃあ、アイドルをやめる?

えっ?

(周囲の支えと、ファンの応援。なにより二人で作ってきた時間を……捨てる?)

絶対、イヤ!

ならば天下をとり、
我らが領土の拡大、
果ては政治の頂点に上り詰め!

うん、
それは元から頑張ってないぞ♪

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