じゃあね、碧ちゃん

また明日学校で

うん!わざわざ送ってくれてありがとう

最近暗くなるのが早くなったな~

そうだな

…で、どうだった?人生初デートの感想は?

なんで初って決めつけんだよ!?
初だけど!!

 それ見ろという風な視線を向けてきた。

 いちいち勘に障る奴だ。

そもそもなんでデートなんて言い出したんだよ。結果的にはうまくいった感はあるけど…

鈍感だな。あの子がお前に惚れていたからに決まっているだろう

ほ……惚れっ…!?

おやおや、君は同性愛を否定するタイプなのかい?

そういうわけじゃねぇけど…惚れる要素なんてどこに?

――あ、やっぱこの容姿かな。なかなか可愛いもんな、桜子って

……君はさぞかしスケベな人間だったのだな。
良かったよ、犯罪を起こす前にいなくなって

別にスケベとかじゃねぇし、犯罪も起こさねー!

……ま、惚れられた理由なんてどうでもいいだろ。君はそのまま変態のままでいたまえ

お前はどこまでも俺を変態扱いするな

……でも惚れたって言われてもさ……

碧が惚れたのは……

――自分自身だと言いたいのか?

…じゃ、ねぇかな

…それは彼女が勝手に乗り越えていくだろうよ

僕たちのことを正直に話す必要もあるまい。それにもしかすると、彼女はうすうす感づいているかもしれない

僕らは僕らのするべきことをやるまでだ

必ず、桜子と麗花を探しだそう

……おう

…ま、小学生の恋愛感情を本気にするのもバカらしいがな。大人なら軽く受け流すものだが

ほんと一言多いんだよ、お前は…!

…つーかさ、お前そうやって俺をバカにするけど、お前こそどうなんだ?

どうとは?

彼女いるとかさ~恋愛経験あったりするのかってこと

――彼女はいたさ、ちょっと前に別れたがね

それからしばらくして亡くなって…こうして転生するんだから、まぁある意味丁度良かったのかもな

…麗花……

なんだよ!お前そうだったのかよー!

ななな、何をする!?抱きつくな!!!

今日は朝まで飲もうぜ、そんで元カノなんて忘れちまおう、な!

僕らは今未成年だ!

そんなこと言わず、ほら元気だせってー!!

……あぁ、まったく…

どうでもいいから早く離せー!!!!

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