櫂斗

STAGE2か…

また綺麗な景色が見れると思うと楽しみかも

佳穂

ねぇ、カレン。次はどんなところ?

カレン

海が 綺麗な 場所 ですよ▼

モカ

洞窟もあるから楽しみね

シュリー

でも、敵が多いのよね…

リズ

レべリングには最適よ!
沢山鍛えるといいわ!

薫、もっと強くなる~

春都

随分と仲のいいパーティーなんだな

春都

…キャラが濃いのは黙っておこう。

次の目的地に向かって、幾何学模様の空間を進んでいく。

リズ

よし、ここまで来れば大丈夫ね。
さぁ、飛び込むわよ!!

リズが手を上げると、佳穂たちの足元に突如大きな穴が現れた。

佳穂

えっ

リズ

転送魔法って、燃費悪いの。
それに今すっごく疲れてるから…

リズ

ちょっと落ちるくらいなら大丈夫よね!
目的地にはたどり着くし!

無重力を感じた瞬間、佳穂たちの身体は真下へと落ち始めた。

櫂斗

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!

………

薫ちゃん、しっかりして!!!

周りはいつの間には電子の海となり、下には砂浜が見えた。
しかし、このまま落下すれば無事では済まない。

シュリー

バカじゃないの!!
こんなの死ぬわよ!!

シュリーは左手に魔道書を持ち、ブツブツと呪文を唱え始める。

シュリー

全員、衝撃に備えて!!!

電子の海から飛び出し、青空が広がった。

着地地点には、シュリーが魔法で生成したであろう大きな花がクッションとなるように咲いていた。

佳穂

心臓に悪い。

ギン

大丈夫か、春都

春都

あぁ、結構楽しかったぜ

STAGE1とは一変、目の前には大きな海が広がっていた。
海鳥の泣き声や、波の音が疲れていた佳穂たちを癒した。

リズ

ナイスアシスト!流石ね、シュリー

シュリー

本当にやめてよね、こういうの…

櫂斗

リズ……お前な……うっ

櫂斗は今にも死にそうになっている。
リズはニヤニヤしながら、ぐったりしている櫂斗を起こした。

春都

次は洞窟だろう?
ゆっくり休んでから行こうぜ。消耗した状態で行くと全滅も有り得るからな。

佳穂

そうですね。
でも、ちょっと気になるからここの周辺だけでも調べていいですか?

春都

それなら俺もついて行くよ。
君一人だと危険だからさ。

春都

ギン、浜辺の彼女たちの護衛を頼んでもいいか?

ギン

わかった。何かあったらすぐ呼んでくれ。

カレン

佳穂さん、お供 致しましょうか?▼

佳穂

ううん、大丈夫。
ちょっと散歩してくるだけだから、カレンはゆっくり休んでいて。

カレン

わかりました▼

春都と佳穂は二人で近くの茂みへと向かっていった。

春都

海の近くには何もいないみたいだね。

佳穂

そうですね…。
ということは、洞窟に沢山いるってことでしょうか?

少しずつ奥へと入っていく。
気のせいだろうか、鳥の声は止み、不気味な気配が漂い始めた。

春都

………。

佳穂

春都さん?

春都が突然、佳穂の前に立ち先に進まぬように制止した。

春都

そこにいるのは誰だ。出て来いよ。

……………。

木陰から現れたのは、佳穂たちと同じ制服を身に着けた一人の少女だった。

佳穂

同じ学校…?
でも、こんな生徒見たこと無い…

驚かせてしまってごめんなさい。
私、パートナーとはぐれてしまって、ここに隠れていたの。誰かに会えて良かった。

私、桜っていうの。
良かったら一緒に行動させてもらえないかしら?

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