晴海詩乃

おはようございます、プロデューサー
今日はお天気もよくて、絶好のイベント日和ですね!

晴海詩乃

…え? 私いつもより浮かれてますか?
ふふ、当然です。だって今日のお仕事は、CD発売記念イベントですから

晴海詩乃

今の晴海詩乃が歌える最高の歌を、応援してくれるファンのみんなに届けられる…嬉しいに決まってますよ♪

晴海詩乃

それにしてもすごいですね。
このお店、クラシックから演歌、ジャズにロック、アニソンまで取り扱ってるみたい…

晴海詩乃

ここは…中古CDコーナー、ですか…
ほら、見ていないで行きましょう。店長さんが待ってますよ

晴海詩乃

!? なっ、なにしてるんですか!
懐かしい曲を見つけた…って、私たちはここに遊びに来ているわけでは…

晴海詩乃

何故よりにもよって、わた…そのCDを見つけてしまうんですか、あなたは!? いいから、元の棚にもどしてくださいっ!

晴海詩乃

…えっ、べっ、別にあわててませんよ? 私、歌の国から来た歌の妖精…とか、そんな痛々しい設定のアイドルとは無関係なので…

晴海詩乃

なんですか? …歌は結構上手かった…? そ、そんなこと言われたからって嬉しくな… じゃなくて! その歌手も喜びませんよ!

晴海詩乃

…もう! いいから行きましょうってば! 店長さんをお待たせしてるんですから …名残惜しげにしない! ほら急いで!

晴海詩乃

…この人、本当は気がついてるくせに、私をからかってるんじゃ…

晴海詩乃

いえ、別になにも…
…その曲、口ずさむのやめてくれません?

晴海詩乃

…どうせ口ずさむんだったら、10年前に消えたアイドルの曲じゃなくて、今日発売の私の新曲にしてください

晴海詩乃

あなたはどこかに消えてしまった歌の妖精じゃなくて、私の…晴海詩乃のプロデューサーなんですからね!

3|epi.3 くろれきしが あらわれた!

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