セヘル

……っ!

榊 十四郎

ソールの攻撃が……届いた?

水男

今の私はソールではない

水男

この地にて姓を授かった、ただの水男だ

ソルセルリー

みず……お?

榊 十四郎

そういえば、そんなことも言ってたな……。俺を説得するための嘘だと思ってたんだが

セヘル

はったりだ!貴様は明らかに異物ではないか!そんな奴が十国の姓を名乗るなど身の程知らずもいいところよ!

セヘル

どんな者が来ようと、この神を倒せると思うな!!

水男

……いいだろう、そこまで言うからには「水男」も「ソール」も本気でいかねばならないな

水男

全員、離れていろ

榊 十四郎

……何をするつもりだ、ソー

水男

水男だ!!

榊 十四郎

あ、ああ……水男殿

水男

……ソルセルリーを頼むぞ

ソルセルリー

えっ?

水男

クロワ・アルシュが第一魔法源というのであれば、当然第二魔法源も存在すると考えるだろう

セヘル

ほぅ、まだ奥の手があると?

水男

それは常に傍に置いておかねばクロワ・アルシュよりも危険になるからだ。私の中にある魔力を全て放出させてしまうからな

水男

国ひとつ滅ぼした、私の大きすぎる魔力をな

セヘル

国ひとつ沈める覚悟がなければこの神は倒せぬと?確かにこの神は十国の象徴、この神の敗北は十国の滅亡とも取れような

水男

…………貴様は何を言っている?

水男

国を滅ぼせるというのは。比喩ではないぞ?

セヘル

へっ?

水男

たとえ貴様がどれほど強かったとしても、一国と同じだけの強さなものか

水男

今こそ、第二魔法源を解放する!!

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