* * *

サーシャ・ドルバ邸

* * *







ポメラ

うぉ、このいちごムース超ウマイぞ!

シーラ

このレアチーズケーキも美味しいわぁ。

サーシャ

このくらいしかできないけど、
たくさん食べてくださいね。

ソルフェ

……。

ヴォルク

相変わらずサーシャちゃんのケーキはウマイのぅ……。





サティンの命が救ったお礼に


サーシャさんはケーキを


シーラさんたちに振る舞いました。






それはそれは見事な腕前です。






ソルフェ

サーシャとやら。

サーシャ

はい?

ソルフェ

スマンが、プリンはないかのぅ?

サーシャ

あ、ごめんなさい……。
今日はプリンを作って無くて……。

ソルフェ

そうか、では仕方ない。

ヴォルク

ぬ?

ヴォルク

ショートケーキがもう無いぞ。

ソルフェ

スマンな、我が全ていただいた。

シーラ

えっ……。

サーシャ

あら、足りなかったかしら。

ポメラ

プリンじゃなくてブーたれてたくせに、すごい食欲だな、ソルフェ。

ソルフェ

ポメラよ、今日はケーキマンと戦うか?

ポメラ

うっ……。
それだけはやめてくれー!




ひとしきり午後の紅茶タイムが終ると


銘々のくつろぎの時間となりました。



サーシャ

まさか、あのタイミングで間合いに入ってくるなんて思いもしなかったわ。

シーラ

私もびっくりしたわ。

ポメラ

いやー、つい無我夢中でよ……。

ポメラ

何となく分かるだろ?
守らなきゃいけないものがある時ってさ。

サーシャ

……そうね。




すっかり打ち解けた様子の


ポメラさんとサーシャさん。






ソルフェージュ様は


その様子を遠巻きに眺めます。



ソルフェ

……。

ヴォルク

あんたは混ざらんのかい?

ソルフェ

ん?ああ……。
若い者の話の調子にはついて行けなくてな……。

ヴォルク

なんだ、随分年寄りみたいなことを言うんだな。一番若そうなのに。

ソルフェ

放って置いてくれ。




ヴォルクさんのひとことに


ちょっとムッとするソルフェージュ様。





しかし、ヴォルクさんは


そんな事に気にもとめません。


ヴォルク

ところで、あんたらこれからどうするんだい?

ソルフェ

ちょっと探しものをしててな。

ヴォルク

どんなものを探してるんだ?
仕事柄、珍しいものには明るいぜ?

ソルフェ

ほう、それは頼もしいな。

ソルフェ

我らが探しているのは……

ソルフェ

ドルバ一族が所持し、アインスタークに奪われたというアルザレア三種の神器が一つ『信心の鏡』のありか、だ。

ヴォルク

!!!

ソルフェ

露天商、せっかくなので聞いておくとしよう。『信心の鏡』に関してどうなったかは知らぬか?

ヴォルク

はて、自慢気に言っておいてスマンが、聞いたことが無いな……。
なんの鏡と言ったかな?

ソルフェ

とぼけるでないぞ、露天商。
我の目は節穴ではない。

ソルフェ

大概の事はわかっておる。そなたの正体も……な、ドルバの者よ。

ヴォルク

……。
あんたは何者だ?

ソルフェ

なぁに、300年ほど生きた一介の魔法使いさ。

ソルフェ

にやっ


























アルザレアの神器

































* * *

城塞都市ツギノ内
道端

* * *









勇者

うーん、どこかで会ったかな……。



必死でラムディッシュさんを思い出す勇者様。


しかし、勇者様は


ラムディッシュさんを覚えていません。


ラムディッシュ

あれは神器攻防戦の時……。
まあ、覚えてなくても仕方ないか……。

ダイ

!!

ラムディッシュ

……なあ、勇者様……。
勇者様に聞いてほしい話があるんだ。

ラムディッシュ

だが、今は酔っていてる。日を改め酔いを覚ましてちゃんと話がしたいんだ。

勇者

それが……

ダイ

……。




勇者様はダイさんと顔を見合わせます。


勇者

いろいろ荷物を街の外においてきちゃったんで、あまり長居はできないんです。

ラムディッシュ

それなら、うちへ来て休んでいってくれ。

ラムディッシュ

荷物は家内に取りに行かせる。
うちの人間なら、町の外への行き来に制限はないからな。

勇者

……それなら……。
少しお邪魔させてもらおうかな……。

ダイ

ちょっと、勇者様……。

勇者

ん?




少し下がったところで、


ダイさんは勇者様を手招きしました。


勇者

どうしたんだい、ダイ。

ダイ

ねぇ、勇者様……。
本当にラムディッシュさんの家に行くの?

勇者

あぁ、困っているみたいだからね。

ダイ

酔っ払って分けわかんない事を
言ってるだけかもよ?

勇者

んー……。



頑なな態度を取るダイさん。


勇者様はなぜだろうと不審に思います。

勇者

ダイはどうしてそんなにラムディッシュさんの事を嫌うんだい?

ダイ

いや……ちょっと……。

ダイ

もういいよ。
わかったから行くよ。

勇者

変なダイだなぁ。

ラムディッシュ

話はいいかい?勇者様。
うちはこっちだ。



そう言いながら歩き出した


ラムディッシュさん。



しかし、その足取りは全くおぼつきません。

ラムディッシュ

おっとっと……。
こっちこっち……。
いやそっちじゃねぇ……。

勇者

僕の肩に掴まってください、ラムディッシュさん。

ラムディッシュ

お、悪いな、勇者様。
どうにも足腰が言う事聞かなくてなぁ。

勇者

うわぁぁ……。
無事に着けるかなぁ……。





そう思いながら



再びラムディッシュさんに肩を貸す勇者様。




不安な道案内に従い



一行はラムディッシュさんの家を



目指します。













突如その存在を明らかにされた


アルザレアの神器。


ソルフェージュ様は何を企んでいるのでしょうか?





そして、ラムディッシュさんの頼みとは?








ダイ

神器攻防戦か……。
嫌なことを思い出しちゃったな……。






































つづく

【勇者勇の装備】
レベル  :18
めいせい :186
ぶき   :なし
よろい  :なし
かぶと  :銀の額当て
たて   :なし
どうぐ  :野ばらのペンダント
      焼豚×2
      焼きとり×2
      霊薬草×5
      淡水ザメの煮凝り
      淡水ザメの骨
      淡水ザメの牙
      黒王の羽
なかま  :泉守ダイ
      もふもふ
とくぎ  :ファイアブレス
      トキシックブレス
      釣り
      カン
      介抱
じょうたい:カジノ破壊の容疑者、軽装

あずかりじょ:
      新品の短剣
      鋼鉄のよろい
      いつもの額当て
      王の冠
      カジノコイン×2560

【シーラの装備】
レベル  :11
めいせい :230
ぶき   :いつもの本
よろい  :いつもの服
かぶと  :いつもの飾り
たて   :なし
どうぐ  :やくそう×94
      イーサ薬×9
      乗船券×4
      おみやげ×99
      ガラスの破片
なかま  :戦士ポメラ
      大魔導ソルフェージュ
      コボルト
とくぎ  :しょうかん
      値切り
      冷やかし
      虫の知らせ
      ディゾネの思い出
じょうたい:パーティーリーダー

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