【82】






























ボクはオッサンが走り去って行った道を
ゆっくりと辿った。


あんまり早く行ってあのオッサンに
再び会った日には
今度こそ身ぐるみ剝がされかねない。

湖に投げ込むような斧なんざ、10本くらい買えるだろうに


アイテムを奪われたのが
悔やまれる。

でも提示したのは自分だし
渡さなかったら
なにをされるかわからないし


命があっただけありがたいと
後々になって思うに決まってる。




森を抜けると町があった。

キル……バス……?








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