鈴木

あ、、、れ、、、

鈴木は意識がハッキリしないまま
白虎にオンブをされて歩いている事に気がついた

白虎

起きたか鈴木君
すまなかったな、意識はハッキリしてるかい?

鈴木

あ、、、すいません、、、
白虎さんにゲンコツされたんでしたっけ?

白虎

かなり加減したよ?
赤子を触るようにね

鈴木

そうですね、、、
普通にゲンコツされたら脳みそ潰れちゃいますから、、

白虎

鈴木君
君は佐藤君に出会えてよかったかな?

鈴木

はい、、
もし僕が佐藤君に出会えなかったら無意味に人殺しを続けてたとおもいますから、、

白虎

「君の中の彼女は?」

鈴木

うん、、、
鈴木君にとっては貴重な出会いだったと思うわ
彼は死んじゃったけど、、彼は佐藤君に鈴木君を託して消える事を選んだから、、
私は残ったけど、、

白虎

そうか、、
無理強いをさせてしまったな
怒ってるか?

鈴木

怒ってないよ、、、
白ちゃん助けに来てくれたの嬉しかったから、、、
鈴木君、これからいい方向に進んでくれるといいわね?

白虎

そう導くのも私の仕事だな

鈴木

そうね、、、
そういえば、、白ちゃんにオンブされるの、、初めて会った時以来、、、かな?

白虎

そうだったかな?
まぁ、今はゆっくりしていい
帰ってしばらく休む事だ

鈴木

うん、、、ありとがとう、、
おやすみ、、白ちゃん

白虎

、、、、

鈴木

白虎さん、、重くないですか?大丈夫ですか?

白虎

大丈夫だ
しばらく休みなさい、鈴木君
あと、キズが癒えたら佐藤君にお礼をしに行くといい、、、

鈴木

ありがとう、、ございます、、、
白虎、、さん、、

鈴木は白虎の背中に顔を埋め、寝息をたてた

白虎

こんな世界で友のような存在が現れるのは稀だからな、良い出会いとなってよかった、、、
私は君の師匠だが友にはなってやれないからな、、、
朱雀、、どうやら私達の世界もそう寂しいだけじゃないみたいだな、、、

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