口ではそのようなことをいう河巌であったが、その口元は狂喜の笑みに満ちていた
・・・・。
・・・・。
ふん・・・。
この河巌様に歯向かうのか。
よかろう、無駄な殺生はしたくないのだが致し方ない。
口ではそのようなことをいう河巌であったが、その口元は狂喜の笑みに満ちていた
俺が七雄に選ばれたのは妖怪ガラッパの血筋を受け継ぎ、長い手足と強大な力を授かったからだ!!!!!
そして河巌はリーチの長い手で太刀を抜刀し、煌炎に切りかかった
死ね!!!!
勢いよく振り出された太刀は、煌炎のいた場所を横になぎ払う
しかし、太刀はむなしく空を切った
なっ・・・!!
そこにいた者は全員息をのむ
おせぇなぁ?
!!!!!
おたく、本当にさいきょーなわけ?
煌炎は
心底面倒臭そうに座っていた
そう
河巌の太刀の上に
くっ・・・。
すばしっこいガキめ。
俺をなめおって。
しかし、なんども振るわれる太刀は、煌炎にかすりもせず宙を舞っていた
小僧・・。
息を切らしながら河巌は言う
幕府って大したことないんだな。
・・・よかろう。
どうやら俺は本気を出さねばならんようだ。
煌炎の挑発に激昂する河巌
すると河巌の瞳が怪しく赤く光り
太刀も赤く輝きだした
これで切れなかった者はいない!!!
ぶんっと太刀が再び煌炎をなぎ払おうとする
切れなかった者はいない
だっけ?
は・・・!!??
じゃあ俺が切れなかった者の最初の一人だな。
何故だぁぁぁぁああ!!??
何故切れないぃぃぃいいいいいい!!!
河巌の顔が蒼白になり、冷汗が流れ出した
・・・おたくのお披露目ぱーてぃーも終わったみたいだな。
煌炎は足に力を入れて肩に背負った大きな双剣に手をかけた
この剣は愚を制裁するために作られた剣。
力ずくの幕府なんかいらんのよ・・・!
双剣の柄からゆっくりと炎が刀身へと這い上がる
まるでそれは生き物のように巻き付き、剣は炎を纏う
あっ・・・あれは!!
紛うことなき朱雀の炎!!!?
狐皇王家だというのは本当だったのか!!
舞え
【紅蓮爆炎斬】・・・!!!
断末魔が響き渡り、河巖が所有していた太刀が真っ二つに折れる。
・・・まずは一人目。
打ち取ったり。