まだ小さい時の話です。
夕焼けでまだ明るい中、私は一人で家へと急いでいました。
時刻はもう少しで5時になるかという頃だったと思います。
その帰路の途中。フェンスに三面が囲まれた場所がありその金網に影のようなものが見えました。とはいえ人間のようでも動物のようでもありません。
何故ならそれは、蜘蛛の形をしていたのですから。
これはある夕方の出来事です。
まだ小さい時の話です。
夕焼けでまだ明るい中、私は一人で家へと急いでいました。
時刻はもう少しで5時になるかという頃だったと思います。
その帰路の途中。フェンスに三面が囲まれた場所がありその金網に影のようなものが見えました。とはいえ人間のようでも動物のようでもありません。
何故ならそれは、蜘蛛の形をしていたのですから。
当時の自分の身長ほどはありそうな胴体部分に、長い脚の大きな真っ黒な影のようなものが突然目の前に現れたのです。
足の部分も含めると大人の身長と同じかそれ以上の大きさはあるだろうことがわかります。
今思ってみると、あれは大蜘蛛と呼ばれるものだったのかもしれません。
驚きのあまり声も出せずに数秒固まり、怖くなった私は必死に走って家に逃げ帰りました。
そして帰宅後。
今日、帰り道でこんなのを見たんだよ。
と、父親に実際にあったことを話してはみたものの。
そんなものいるわけないだろ。
などと言われてしまい。
何度言っても無駄だった為、それ以来このような出来事は話さなくなりました。
・・・それから何年も経ってまた影のようなものを見るようになったりするとは思いませんでしたが。