昔、授業中に先生が急に怖い話を始めた時の話です。
何人かが怖がったり興味を持って話を聞いたり。あるいは寝てしまっていたり。
私はというと、ノートに書けていない部分があったので黒板に書いてあることを話を聞きながら書いていました。
あれは確か、まだ暑い時期の出来事でした。
昔、授業中に先生が急に怖い話を始めた時の話です。
何人かが怖がったり興味を持って話を聞いたり。あるいは寝てしまっていたり。
私はというと、ノートに書けていない部分があったので黒板に書いてあることを話を聞きながら書いていました。
・・・?
そんな状況の中でほんの少しの違和感と気配を感じました。
間違いさがしをしている時と同じような感覚に戸惑いながらも原因を探していると。
答えはすぐ側にありました。
ん?
穴が開きそうなほど見ていると言うよりは睨みつけている状態のクラスメイトが一人。
よく見てみると、黒板の文字が見えるはずのある部分で手が止まったままになっています。
もしかして・・・。
そう思いあらためて黒板の手前の方を見ますが、自分には何も見えたり聞こえたりはしませんでした。
しかし、何かがいるような気配はまだあります。
・・・・・。
それから何分か経った後。休み時間になりました。
あのことを話そう、と私はこちらからさっきのクラスメイトに話かけることにしました。
もしかしてだけど、さっき黒板の前に何かいた?
いたよ?
あ、やっぱり?
うん。凄く邪魔だった
聞いてみると黒板の前に頭があったせいで困っていたのだとか。
なるほど、と納得するのと同時に一つの疑問が浮かびました。
何故教室に?という疑問です。
これは後になって知ったことですが、怖い話をしていると集まってくるのだそうです。
この話を読んでいる間にも姿が見えたり声が聞えたりしないだけで近くにいるのかもしれません。
ほら、あなたの後ろにも―――。