心霊写真、という言葉がありますが。
これは自分でなんとなく絵を撮ろうとしただけのはずが違うものも写ってしまったときの話です。
心霊写真、という言葉がありますが。
これは自分でなんとなく絵を撮ろうとしただけのはずが違うものも写ってしまったときの話です。
今から何年も前のことでした。
授業の方で美術館に行き、幾つか気に入った絵の写真を撮る為にデジカメを手に持って好きなように見て回って写真を撮り、デジカメで撮った後の写真を確認する。
これを繰り返すだけ・・・のはずだったんですが。私の場合は、なかなか気に入る様な絵が見つかりませんでした。
うーん、何かないかなぁ。
と思いながら一階にある絵を見た後に階段を上がって友人と一緒に二階に移動しました。
興味のある絵があったのでさっそく自分で写真を撮ってみようと思い、絵に近づいて何処から撮るかを考えながら私はデジカメを取出しました。
そして、何処から撮るかというのを決めて納得出来そうなところでシャッターを押しました。
その後、ちゃんと撮れたか確認をする為に私はデジカメの画像を見たんですが。
白くて球状のものが写っていて絵の一部がわからない状態でした。
何だろう、これ。
おかしいな、と思いつつ気を取り直して私はまた同じようにカメラのシャッターを切りました。
結果は同じようなものでした。
ただ、一枚目とはほんの少し違うのです。一枚目はボールのように丸いのに対して二枚目に写ったものは渦を巻いているように見えます。
消した方がいいのかな?
よくないものなのでは、と感じて私は側に居た友人に聞いてみることにしました。
ねえ、これって消したほうがいい?
うん
というような会話をした後。
すぐに私はその画像を消去しました。
その為、写真は残っていません。
もし、消したはずなのに残っていたら。そう考えると今でも怖いです。